10月のマガジン運営報告とお礼
10月も終わりとなりました。
最近、僕の住む広東省は、朝晩は肌寒いほど冷え込むくせに、日中はまるで真夏のように太陽が照りつけるような、乱高下の激しい気温です。
朝は長袖・長ズボンのランニングウェアを着てジョギングに出かけ、家に戻ればTシャツ短パンに着替え、日中は上裸で過ごし(外に出る時はちゃんと服を着ますからね。念のため)、夜にはまた厚手のパジャマで寝るという、意味のわからない服装ローテーションのなかで生活しています。
気温差に体調がやられそうになりながらも、今月もなんとかnoteの更新を続け、月末にたどり着くことができました。(大家が突然わけわかんないことを言い出したために、一度だけ更新を飛ばしてしまいまいましたが。その節はすいませんでした)。
毎度ながら、更新を続けられるのは購読・スキ・シェア・オススメ・コメントなど、さまざまな形でみなさまに応援していただいているおかげです。不安定化の進む中国で、それでも僕がここで踏ん張って生活できているのは、この国で起きていることをこのnoteという場でみんなに伝えよう、という動機によって支えられている部分がとても大きいです。
願わくば、この営みをこれからも続けられればいいな、と思います。
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今月は共産党大会があったこともあり、中央政治に関するトピックが多めになりました。
本来、このようなことは無学な僕には語るに余る大きなテーマではあります。しかし、政治的な特殊性を抱えている中国という国を語る上では、どうしても避けては通れないテーマでもあるので、なんとかその都度勉強しながら書いているような感じです。
これまでの「習近平路線」が、さらに勢いを増した上で続いていく雰囲気がいよいよ濃厚となってきたわけですが、そんな中で人々はどう暮らしていくのでしょうか。
このnoteでも書きましたが、習近平政権は少なくともこれまではそれなりに強い支持を集めてきましたし、いまも大きな意味ではそれは変わりません。
いっぽうで、いよいよ隠せなくなってきた経済的な失速や人々の疲弊、それに追い討ちをかけるような終わらないゼロコロナの苦難に、足元の不安定性は大きく増しているようにも見えます。富裕層・若者を中心に、「潤」と呼ばれる国外脱出の機運も高まってきています。
そんななか、「習近平氏がその権勢を大きく増した上で続投」という、中国が行った選択の答え合わせは、これから時間をかけてなされていくことになります。
その中で見えてくるものを、これからもこの場所でみなさまにお伝えしていければ、と思います。
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そうした政治的なトピックとは対照的に、いまの中国で起こっていることがリアルタイムでわかるようなものを書くことも、忘れないように心がけました。
せっかく中国に住んでいるので、政治的な大きなことばかりではなく、身近に感じることやそこに住んでいる人が何を考えているかや、その息遣いを感じられるようなものを、もっと増やしていきたいと考えています。
ほぼ在宅で仕事をしていることもあり、最近は交友関係もあまり広がっておらず、実は中国に住んでいながら「中国人の生の声を聞く」みたいなことには、それほどチャレンジできていません。
これって在住者としては非常にもったいないことだと思うので、これからはガンガン外に出て、もっといろんな声を拾っていきたいと思います。
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いま中国に住んでいて感じるのは、この国を取り巻いて起きている大きな変化と、それと対照的な周囲の静けさです。
政治的には大きな転換点(というか、本来迎えるべき転換点が避けて通られたという意味での強固な現状維持)を迎えつつ、それでも多くの人々の暮らしは、いたって緩やかに過ぎていっています。
いまは水面下で起きている大きな変化が、あるとき一気に矛盾として噴出するのか、それともこれからもこの緩やかさが続くように見せかけながら徐々に変化が進み、気づいた時にはこの国の姿は大きく変わっているのか……それは予想できかねることですが、ともあれこれからこの国には、5年から10年のスパンで大きな変化が訪れるような気がしています。
その時に、自分はここにいられるだろうか、いたとすればどんなことが起きて、その中で自分はどんな影響を受けるのだろうか。不安か期待かでいえば不安の方が大きいですが、ともあれしばらくは中国にしがみついて、その成り行きを見届けようと思っています。
これからも、応援していただければ幸いです。
今月もありがとうございました。また来月も、よろしくお願いします。
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