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中国の賑やかさが子連れには心地良い話

子どもが生まれたばかりの時に、子どもがいることで中国という国で起こることの見方が変化することへの予想や期待を少し書いたのですが、今日はまさにそういう話です。

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子どもが大きくなるにつれて、外に連れていく頻度を増やしています。

何かにつけて子どもを外に出したがらない嫁とは軽揉めすることもありますが、嫁もそれはそれで子どもに外の世界を見せたり、太陽の光を浴びさせてあげなければいけないという意識はあるようで、そこまで抵抗感を示すことは少なくなりました。

さて、そんなふうに外を歩いていて実感するのは、中国の街の賑やかさです。

僕の住んでいるところは片田舎ともういうべき地方都市ですが、子どもの数はけっこう多く、どこにいっても子どもの姿があります。小区(団地)に併設されている幼稚園からは元気な園児たちの声がいつも聞こえてきますし、公園にいっても買い物に行っても一定数の子どもがそのへんを走り回っています。

子どもたちはどこでもギャアギャア騒ぎ、賑やかというよりやかましいのですが、そのぶん自分の子どもがちょっと泣き出したくらいでは何もないのだろうな、という安心感があります。実際、出かけていると子どもが大泣きしてしまうこともままあるのですが、それで注目を浴びたり、急いで泣き止ませなければ、と焦った経験はありません。

また、この前は初めて子どもを連れて地下鉄に乗ったのですが、そこでも違いを実感しました。まず、車両に乗り込むと近くに座っていた年配の男性が、いの一番に席を譲ってくれようとしました。地下鉄に子ども連れで乗るとものすごい勢いで席を譲られるというのは「中国あるある」の一種ですが、ついに経験することができました。

正直、車内はそこまで混んでおらず少し歩けば席はあったのですが、子ども連れにはその距離さえも歩かせないという中国の人々の親切を見た気がしました。

そして車内にも、やはり元気な子どもたちの姿があります。スマホばかり見て子どもを放置し、その子どもは土足で座席に上がっていたりと「おいおい」と思うことはありますが、それほど混んでいない車内で元気に動き回る子どもを見ていると、微笑ましくなるのも事実です。

何より、やはりここでも、自分の子どもが多少騒がしいことをしても目をつけられることはないだろうと安心感はありました。幸いうちの子はベビーカーの中で寝息を立てており(ベビーカーでスムーズに乗れたこともありがたいです)、泣き出すようなことはなかったのですが、次も安心して乗れそうだな、と思うことができました。

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たぶんこうした中国の光景って、子どもができる前はなんとも思っていなかったか、ともすれば僕はしかめっ面をして見ていた側かもしれません。

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