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中国の国境完全解放はいつになるのか?

野本響子さんの記事を読んで、4月からマレーシアでは国境が解放されることを知りました。

その他の国でも、コロナに関する規制を段階的に撤廃し、普通の風邪と同じように扱っていくような動きが次々と出ています。詳しく調べたわけではないですが、ヨーロッパの国が中心なのかな。

日本も徐々に受け入れ人数を増やしていますし、隔離もワクチン接種を条件に免除されるようになってきていますね。

そんななか中国では、国境の解放に向けた動きというのは、知る限りでは今のところまったく出ていません。

中国ではもともと入国者の人数制限などは行っておらず、ビザを持つ人には入国を許可していますが、隔離など入国に関する措置は厳しく、入国者は少数にとどまっている現状です。

基本的には全ての入国者(中国人外国人問わず)に指定の病院での複数回のPCR検査と、3週間からの隔離措置(場所により微妙に条件が異なるが、おおむね14日間の集中施設隔離と7日間の自宅健康観察)が必要です。これではなかなか往来も難しいでしょう。また、見聞きした限りではビザ自体も下りにくくなっている印象です。また留学に関しては、そもそもビザの発給が停止されています。

日本人に関していえば、ビザ免除措置(日本のパスポートであれば14日間ノービザ滞在が可能)も停止されたままです。隔離が3週間なのだから当然と言えばそうなのですが。

上海市統計局のデータでは、上海から入国した外国人の数は2022年1月の時点で、台湾・香港・マカオを含めて6.7万人。コロナ前の水準では毎月50〜60万人が入国していたので、10分の1くらいになっています。これは上海だけのデータですが、他地域も似たようなものか、もっと少ないかもしれません。

オリンピック・パラリンピックもそろそろ終わりですが、措置が緩和されるような気配はありません。

いったいこのような措置は、どのような条件が揃えば緩和されるのでしょうか。他国のように、中国が隔離措置を緩和し、コロナ以前のような入国の基準に向けて舵を切るときは来るのでしょうか。今日はこれについて考えてみます。

個人的な予想なので、留意した上でご覧ください。

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