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やたらに気をつかう中国人家族たち

先日、親戚のオッサンが家に突然遊びにきた際に、僕のスリッパを勝手に履かれて戦意喪失した話を書きました。

この親戚が遊びにきた時の話として、もう一つ書いておくべきことがあったので、今日はその話を。

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週末のある日、1時間後に親戚が突然来ると聞かされ、予定が潰された僕は正直イライラしていました。大した予定ではないものの、なんでこうも突然来るんだよ、ちょっとくらいこっちの都合も考えたらどうなんだ、と思っていました。

そしてそれは、嫁も同じでした。嫁は嫁でやりたいことがあったのに、なんで今日に限って来るんだろうということを、一緒に準備をしながら僕に愚痴るように言ってきました。いくら家族親戚を大事にする中国人とはいえ、やはり多少の迷惑は感じているようでした。だよなー、と同調する僕。

そして、これはさすがに僕から親戚にひとこと言っておこう、と思いました。来てくれること自体は別にいいけどこっちも予定があるし、たまたま時間があったからいいけどそういう時ばっかりでもないから、せめて前の日くらいには言ってほしい、と伝えよう。そう決心しました。

しかし、親戚が実際に来たときのことです。僕がスリッパで戦意喪失しながらも、タイミングを見計らって「あの〇〇さん、来てくれるのはいいけどこちらにも予定が……」と切り出そうとした瞬間、嫁が何かを察したように僕を制し、話に割って入って話題を変えてしまいました。どうやら嫁は、「空気を読んだ」ようでした。

嫁からは言いにくいかもと思って僕が切り出そうとしたのに、嫁に止められてしまった形です。

そして親戚が席を外した瞬間、嫁は僕に「気持ちはわかるけど、そういうことをいうと向こうが気を遣うし傷つくかもしれないから、聞かないで」と言いました。僕はハイハイそうですか、こちらもそれなりに気を遣ったんですけどねーと嫌味を言いたい気持ちを抑えて、わかった、と嫁の言うことを聞き入れました。

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そして話がひと段落つき、外にご飯を食べにいこう、となった時のことです。

このくらいの時にはスリッパで受けた精神的ダメージもおおむね回復し、それなりに楽しく話ができる程度になっていました。もともと苦手な親戚ではありますが、それなりに話を合わせるくらいはできる程度に僕も大人です。

そして外に行き、ご飯を食べている時も、お互いの近況報告で話が弾みました。嫁の実家の周りの現状を聞きつつ、ふんふんと話を聞いていました。雰囲気もよく、楽しい時間です。

ただ、僕はずっと脳内に引っかかっていることがありました。

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