「温泉たまご」の定義をめぐる中国嫁との議論、およびそれにまつわる調査結果
ある朝、嫁とちょっとした議論になりました。嫁は作ったばかりのゆでたまごを割って、少し柔らかくとろっとした黄身を僕に見せながら、こう言ったのです。
僕はそれを聞きながら、強い違和感を感じました。「温泉たまご」といえば、黄身だけではなく白身の部分も半熟で、全体としてぷるぷると柔らかいものを指すだろうと思っていたからです。ちょうど、この記事のトップ画像のような感じです。
嫁の持っていたそれは白身が完全に固まっており、僕の定義ではせいぜい「半熟たまご」と呼ぶのが相場だろう、と思いました。
そこで、「これは温泉たまごとは言わないでしょ」というと、嫁は何か少しムッとした様子で、「いや、これは温泉たまごだよ」と反論してきます。「いやいや、これはどう考えても温泉たまごじゃない」と返す僕。
そこからはそうだ、いやそうじゃないの押し問答です。最終的には朝の穏やかなひとときが、少しツンとしてしまいました。朝から不毛すぎる。何をやっているんでしょうか。
ともかく、中国人の嫁と僕で「温泉たまご」の定義が違っていることは確かなようでした。
中国人に聞いてみた
野沢温泉観光協会のホームページにも、温泉たまごとは「卵黄よりも卵白が柔らかい状態なのが特徴です」と書いてあります(それが出典として適切かどうかは置いておくとして)。日本における温泉たまごの定義は、僕の認識とほぼ合致しているといっていいでしょう。
では、なぜ嫁との食い違いが生じたのか。嫁だけがそう思っているのか、ひょっとしたら日本と中国で温泉たまごの定義が違っているのか確かめたいと思った僕は、少し調べてみることにしました。
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