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「学び直し」ってこういうことかも、とわかり始めたかもしれない話
今日は中国と直接関係のない話題です。
ここ数年でしょうか、「大人の学び直し」が話題になっています。
僕がnote上で勝手に師と仰いでいる野本響子さんや松井博さんも、「常に学び続けること」の重要性について繰り返し書かれています。
僕自身、最近になってようやくですが、「学び直し」を意識するようになりました。そして自分なりにいろいろ試すうちに、「学び直し」ってこういうふうにすればいいのかな、ということがなんとなく見えてきました。
個人的な手探りの記録にはなりますが、今日はそれをシェアしてみたいと思います。
①目的を持つ
以前から「学生の頃にたいして真面目に勉強しなかったし、教養を身につけるためにも、どこかのタイミングで勉強し直したいなあ」なんていうことを漠然と考えてはいました。しかし、具体的な行動をほとんど起こさないまま、気がつけば年月ばかりが過ぎてしまい、今やそこそこのオッサンです。僕だけじゃなくて、こういう人って多いんじゃないでしょうか。
そんな僕が具体的に「学び直し」を改めて意識し、行動を変えるきっかけになったのは、やはりこのnoteを書いていることです。
毎日noteを書いていると、やはりどんどん書くことがなくなってきます。僕のnoteで書いていることは中国に暮らして見えてくる日常的なことを中心にしていますが、それだけでは限界を感じる場面も増えてきました。
また、そういった「日常的なこと」を語るのにしても、背景に豊富な知識や教養があるのとないのでは、書けるものが全然変わってくるよな、という思いも持つようになりました。そんなわけで、「本格的に学び直しをやらないとなあ」と思うようになったのです。
逆にいうと、noteを書かずに日常を過ごしているだけではこんな発想にならなかったと思います。日常に忙殺されて、必要最低限の知識だけを得ることだけで精一杯だったでしょう。noteを書くという目的によって、僕は「知識の幅を広げたい」と思うきっかけを得ました。
こんなふうに目的があった方が、学び直しに動機ができるし、またそれをアウトプットする機会があるので、続きやすくなるでしょう。
もちろん単純に楽しさや自分の興味だけを追求する趣味的な学びや、「これからはプログラミングだってみんな言ってるし」というような受け身の学びもそれはそれでよいものだとは思いますが、どうせなら自分の身になることが直接的にわかっていることの方が、学びやすいのではないかと思います。
②背伸びをしない。できるだけ簡単な内容から始める
そんな感じで「学び直し」を意識し始めたのですが、まず直面したのが前提となる自分の知識のなさです。「服を買いに行く服がない」のに似て、「勉強するための知識がない」という感じです。
最初は無理をして、noteに直接使えそうな学術論文や、ネットに転がっている小難しい記事を読もうとしてみたり、Amazonでポイントセールをやっている難しそうな書籍をとりあえず買って読んだりなどしました。しかし当たり前かもしれませんが、どれも思うように読み進められないのです。
基礎となる知識があやふやだったり、そもそもすっぽり抜け落ちていたりして、なかなか学びたいことが頭に入ってきません。こりゃあ本当に、一から学び直す必要があるなと思いました。そもそも物事を体系立てて学ぶ訓練を怠ってきたからですが、それについても「学び直し」を考えなければ気付くことができませんでした。
そんなわけでいまは基礎中の基礎固めとして、小学生や中学生で学んだ日本史や世界史をもう一度総ざらいしてみたり、書籍にしても「〇〇歳から学ぶ〇〇」のような子ども向けのやさしいものを取り入れるようにしています。そういったものなら平易に書かれており、理解を実感しながら進めることができます。これらによって学ぶ習慣と基礎をつくり、徐々に難しい内容に挑戦していければと思っています。
子ども向けといっても、内容的にも決して馬鹿にしたものではありません。むしろ子ども向けだからこそ余計な部分を削ぎ落として本質的な説明をしようとしているものもあって、大人にとっても多くの学びがあります。
最近触れた中で、よかったと思うのはこれ。
Audibleで聴ける、日本の歴史について10人の偉人を軸に解説するシリーズです。完全に小学生向けですが、無理なく聴けるので気に入っています。ジョギングしながら聞いていて、油断していると途中に出てくる復習テストみたいなのを普通に間違えたりするので侮れません。
そんな感じで、気取らず無理をせず、また自分の能力を過大評価せずに学び始めるのがいいのではないかと思います。
③言語を変える
とはいえ、あまり簡単な内容ばかりやっていてもハリがないし、成長を実感しにくいということもあると思います。そんなときにおすすめなのは、言語を変えてみることです。同じ初歩的な内容でも、言語を変えることで違った景色が見えてきて、刺激になります。
たとえば以前、中国のネイティブ向けの教科書についてnoteに書いたことがあります。
たとえば低学年向けの教科書なんかはごく簡単な内容ですが、それでも「ネイティブはこんな順番で勉強するのか」とか「日本とは教え方が違うな」なんていう発見がいくつもあって、興味が持続します。語学そのものの勉強にもなるし、自分が学んできたことを別の視点から整理することは、とても楽しいものです。
英語に関しても、似たようなことをやっています。教科書は入手できていないのですが、Khan Academyの設定を英語にして、英文法の授業を動画で見たり、中国の芸術史を英語で読んだりするほか、子ども向けのKhan Academy KidsのアプリをiPadに入れています。そこから子ども向けの絵本の音声を流して、書き取りの練習なんかをしています。これが全部タダで出来るんだから、いい時代です。
あとは、YouTubeで見る動画を英語中心にしてみたりとかです。子ども向けのパズルのようなものでも英語でやれば刺激になりますし、「History of 〇〇」みたいな学習系の動画を直接見るのも楽しいです。最近はYouTubeのレコメンド欄に日本語以外の動画が増えてきました。
最近見たので面白かったのはこれ。日本の地理や文化、歴史について一気に説明する動画なのですが、勢いがあって気持ちよく見られるのと、なるほど英語で日本を説明するとこうなるのかという気づきがありました。
学ぶ内容の幅を広げるという意味でも、いろいろな言語で学ぼうとしてみることはとても重要なのではないかと思います。
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そんなわけで、学び直しと言ってもまだ「こういうことかな?」と思いながらいろいろなことを手探りしている状態ではあるのですが、学び直しの入口には立てているんじゃないか、とは思います。
これを積み重ねていって、将来は大学に入りなおせたらいいなあ、などとも漠然と考えています。経済的な問題だったり時間だったりいろいろ障害はありますが、遠くにある目標として置いておくのもいいかなと思います。noteで書いているようなことを、さらに掘り下げることができたらなあ、なんて。
とにかく、勉強して知識を増やして、より世の中を見る解像度が上がることは楽しいということを無知な人間なりにお伝えしたく、今日は「学び直し」について書いてみました。
みなさんも一緒に学びましょうよ。お待ちしてます。それでは。
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