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丁寧っぽく見える食生活 その2:ねぎ油は買うべからずの巻

市販の出来合いの食品、調味料などを自作してみるといろいろな発見が多くて面白い。自作してみた結果、食品会社の偉大さに気づくことが多いのだが、稀に自作でもなかなかイケるなということがある。自作してみると意外とコスパが良かったり、自分好みに味をアレンジすることができたりと、手間をかけて自作するメリットがあると嬉しい。

そんな自作シリーズの中で僕が特にオススメしたいものの1つがねぎ油だ。そもそもねぎ油を家に常備してないという方も多いかもしれないが、これを機に自作して常備したらいい。普段の炒飯の仕上げにサッと加えてみよう。刺身用の白身魚にねぎ油塩をつけて食べてみよう。炒め油に使ってもいいけど、料理の仕上げの香りづけや和え物、つけだれなどに使うのに勝手がいい。特に中華、エスニック系の料理は味のクオリティがワンランク上がる。

そんなねぎ油だが、市販のものは結構高い。ネットで探すと業務用として売っているものもあるが、安いものだと香りが弱くてイマイチ。僕の舌基準だが、美味しいと思うねぎ油は60g(一般的なラー油の瓶サイズくらい)で800円くらいはするイメージだ。この量と値段だとなかなか炒め油で大量に使うのは気がひけてしまう。

そこで自作だ。材料は長ねぎ1本と一般的なサラダ油のみ!サラダ油?ごま油とかじゃなくていいの?にんにくやしょうが、香味野菜はいらないの?とか気になるかもしれないけど、この2つでOK。理由は後述しましょう。
長ねぎは丸々1本あればいいけど、使いかけの青いところ中心でもいい。ねぎの量が少なければ合わせて油を減らせばいいだけなので臨機応変に。

材料
・長ねぎ 1本  
・サラダ油 適量

長ねぎを1cmくらいの丸太切りにする。青い部分は5,6cm幅でOK。
水気をよく拭き取ったら長ねぎを鍋またはフライパンにしきつめる。鍋、フライパンのサイズはねぎがちょうど底を埋め尽くせるくらいのものがよい。ねぎが完全に浸かりきるくらいまでサラダ油をいれよう。

ねぎが溺れる

まずは中火で火にかける。特にねぎを混ぜたりしなくてもOK。油がしゅわしゅわしだしたら火を弱火にしよう。

30分くらいかけて弱火で火を入れてねぎが写真のような茶色になったらOK。

結構焦げても大丈夫

粗熱がとれたら、金ざるにキッチンペーパーを敷いたものを使って油を濾す。あらかじめ煮沸消毒しておいた瓶に詰めたら完成。

美しい、、

こんな感じの黄色っぽい澄んだねぎ油が完成!市販のものに負けない香りの強さ。そして、材料費激安。長ねぎ1本に対してサラダ油は150〜200mlくらい必要かな。費用?計算するのは面倒だからしないけど、市販のねぎ油買うより圧倒的に安いだろう。

冷暗所保存し、綺麗なスプーンで使えば3ヶ月くらいは十分日持ちOK。空気に触れることで酸化して味が落ちると言われますが3ヶ月くらいであればさほど気にならないかな。とは言っても、使い勝手がよく美味しいので3ヶ月もたたずに使い終わってしまうことが多い。

長ねぎはまとめて買ったものの余りでOK。白い部分を使った余りの青いところだけでもOK。

ごま油を使って作るレシピもあるけれど、個人的にはごま油だと香りが喧嘩してしまう気がするので、ただのサラダ油でOKだと思う。それにねぎ単体の香りの方が軽やかで使い勝手がいい気がする。料理によって胡麻の香りと合わせたい時は、ねぎ油とごま油を後からブレンドすればいいだけのこと。作る段階から合わせてしまうとかえって使い勝手が悪いのであまりオススメしない。
また、唐辛子を少し入れたり、にんにく、生姜などの香味野菜を加えるレシピもあるが、ねぎ単体で十分旨いのでなしでOK。使う際に生姜を加えたり、にんにくを加えたりすればいい。

とにかくシンプルで作業も特別難しいことはない。(熱々の油を扱うので注意は必要だが、)市販品より安く、それに負けないクオリティのものを作れるのだから最高。一度やってみると市販品を買うのが

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