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野菜を食べたほうがいい理由~ビタミンだけの問題ではない~

フィトケミカル(ファイトケミカル)の重要性とは?

野菜・果物・穀類・豆類などにはビタミンやミネラル等の栄養素や食物繊維がふくまれます。

それら以外の “色” “香り” “渋み” “苦み” “辛味”などの植物が紫外線や有害物質、害虫などから身を守るためにつくり出す植物由来の化学物質のことを言います。

これまではこのフィトケミカルは栄養素として考えられていませんでした。

しかし、このフィトケミカルは人間が摂取した場合にも健康維持・増進に役立つことがわかりました。

フィトケミカルの種類は数千~数万種類あるとされており、カロテノイド群、ポリフェノール群、含硫化合物の3種類に分類されます。

カロテノイド群

カロテノイドは、植物や動物など自然界に幅広く存在する、天然色素の一群です。

主に甲殻類・魚・鳥・卵黄や色の濃いいわゆる緑黄色野菜に多く存在します。

カロテノイド群はカロテン類とキサントフィル類に大別されます。

✔カロテン類の健康効果

カロテン類はα・β・γ-カロテン、リコピンの4種類があります。

トマトにリコピンが豊富に含まれることやにんじんにβ-カロテンが豊富に含まれることはご存知の方も多いかと思います。

視力向上、皮膚・粘膜を正常化する、抗がん作用、免疫力の向上するなどの効果が期待されます。

✔キサントフィル類の健康効果

キサントフィル類は、緑黄色野菜に含まれるルテインや鮭や甲殻類に含まれるアスタキサンチン柑橘類の皮に多いβ-クリプトキサンチンなどがあります。

抗酸化作用、免疫力の向上、抗がん作用、動脈硬化の予防、糖尿病予防、美肌効果などが期待されます。

まとめ

野菜を摂ることは思っている以上に様々な健康効果が期待できます。
野菜の代わりにビタミンのサプリメントで済ませる方も中にはいると思います。

しかし、サプリメントで使われるビタミン類は植物由来のものが使われることが少なく、人が加工してつくり出したものがほとんどです。特に安価で手にできるサプリメントほどその傾向が強いです。

野菜を食べることによる健康への効果は、人が研究によって効果を確認することができた十数種類のビタミンを合わせたサプリメントを摂るよりも、ビタミン・ミネラルを含め、数万種類のフィトケミカルが複雑に作用しあって効果が得られている可能性の方が遥かに高いと思われます。

そのため、サプリメントだけでは健康効果への効果は十分とは言えないでしょう。

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