アスタキサンチンの抗酸化力が強い2つの理由
アスタキサンチンの抗酸化作用が強いのはその他の抗酸化物質と体内に存在する場所が違うからである。
【アスタキサンチンは体内のどこにある?】
アスタキサンチンはなぜ強力な抗酸化作用をもっているのか。
それは体内での在り方の違いにあります。
ビタミンEやβ-カロテンなどといった物質は体内において細胞膜の中か外にしか存在することができません。
しかし、アスタキサンチンは細胞膜を貫通する形で存在します。
この貫通する性質によって、細胞膜の主成分であるリン脂質が過酸化脂質になるのを防ぐのです。
細胞膜の酸化を直接的に防ぐことができるため、アスタキサンチンは強い抗酸化作用を示すのです。
【アスタキサンチンはプロオキシダントになりにくい⁉】
プロオキシダントとは抗酸化剤の副作用のようなもので抗酸化剤そのものが酸化作用を持ってしまうことのことを言います。
プロオキシダントは抗酸化力が強さに応じて多く産生されてしまい、β-カロテンやリコペンなど、抗酸化力の強い物資は抗酸化作用の後にプロオキシダントを多く産生してしまいます。
アスタキサンチンは強い抗酸化力を持ちながらプロオキシダントをほとんど産生することがありません。
このような点でもアスタキサンチンが優れた抗酸化力を持っていると言えます。
【酸化LDLの産生を防ぐ】
酸化LDL(酸化低比重リポタンパク質)は動脈硬化、狭心症、脳血管障害、心筋梗塞のリスクファクターです。
アスタキサンチンの摂取量によって酸化LDLの産生を低減できたという報告があります。
3.6㎎/日×14日の摂取で酸化LDLの抑制
3.6㎎を実際の食事で摂るには、鮭なら80gの切り身を約1切半、オキアミなら18gの量に相当します。
【毎日6㎎の摂取で健康に】
アスタキサンチンは一日当たり6㎎の摂取することで良い健康効果が期待できます。
最近の研究では毎日12㎎の摂取で健康効果をより体感しやすいという結果も出ています。
鮭だと毎日2切れ半...
12㎎摂ろうと思ったら5切れ...
かなり大変ですよね。
【まとめ】
アスタキサンチンは近年、物凄く注目を集めている栄養素です。
ただ、効果を得るために食事から摂ろうとするとかなり大変。
普段、あまりサプリメントに頼ることをオススメしていませんが、
こればっかりはサプリメントを頼ってもいいかもしれません。
機会があれば、ぜひ試してみてください。
もちろん、サプリメントに頼らず、食事で摂れる方はチャレンジしてみてください。
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