見出し画像

お酒好き必見!ナイアシンの重要性

【ナイアシンとは】

ナイアシンはニコチン酸、ニコチンアミドの総称のことで、水溶性ビタミンであるビタミンB群の一種です。発見された当初はビタミンB3と呼ばれていました。

動物性食品ではニコチンアミド、植物性食品ではニコチン酸として含まれ、自然界の動植物の多くに含まれています。


ニコチン酸で摂取したナイアシンも体内でニコチンアミドに代謝されます。

【ナイアシンの作用】

ナイアシンは糖質、脂質、タンパク質のエネルギー代謝の補酵素として重要な役割を担っています。

主に脂肪酸からケトン体を合成する過程やステロイドの合成に水素を供給する働きをしています。

ナイアシンはアルコール代謝の補酵素としても非常に重要な役割を担っています。


アルコール代謝時にはNAD⁺という形になり、アルコールデヒドロゲナーゼやアルデヒドデヒドロゲナーゼの補酵素として働きます。


NADH⁺は乳酸の代謝酵素としても働きます。乳酸自体は疲労物質ではないものの乳酸がたまる状況が疲労しているのも事実としてあります。
そのため、パフォーマンスの発揮においてもナイアシンの働きは無視できません。

この他にも皮膚や粘膜の健康を保つことや脳神経の働きを助けたりもしています。

ナイアシンの生体作用は多岐にわたり、主にそれらの反応の補酵素として働きます。

お酒を日常的によく呑む人はそうでない人に比べ、ナイアシンの必要量が高まるため、意識的に摂取するようにしましょう!

【ナイアシンの必要量】

ナイアシンはマグロやカツオ、いわしなどの回遊魚やたらこに多く含まれます。

この他にも全粒穀物やレバー、干し椎茸など多くの食材・食品に含まれます。

また、ナイアシンは必須アミノ酸であるトリプトファンからも体内で作ることができ、その量はトリプトファン60mgに対して1mg合成されます。

ナイアシンの必要量は食事からの摂取量とトリプトファンから合成されるものを足した量で決められます。

「㎎NE=ナイアシン当量…ナイアシン(mg)+トリプトファン1/60(mg)」


ナイアシンの※一日の推奨量は成人男性がおよそ15mgNE、成人女性がおよそ11mgNEです。

※日本人の食事摂取基準(2020年版)

【ナイアシンの欠乏】

ナイアシンの欠乏症として、ペラグラが有名です。

ペラグラは西洋の古典的な疾患の一つで、皮膚炎、胃腸障害、精神障害などが主な症状です。他にも、年齢に見合わない老化や神経学的症状などもみられます。

ナイアシンはペラグラ以外にも統合失調症や高脂血症、血管障害などとも関係があることが言われています。

【まとめ】

ナイアシンは多くの食品・食材に含まれ、あまり不足する心配はありませんが、お酒をよく呑む人は消費が激しく、不足しやすいので注意が必要です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?