ビタミンDは骨代謝だけではない⁉
ビタミンDと言えば「骨」と関係が深いことは周知のことかと思います。
「外で遊ぶ子は骨が強い」なんて聞いたことありませんか?
人間は日の光を浴びることで皮膚でビタミンDを生成することができ、外に出る習慣がある人ではそれほど不足しない栄養素でもあります。
夏ならば15~30分程度、冬なら1時間ほど日光を浴びると十分なビタミンDを確保できるとされています。
ビタミンDはエルゴカルシフェロール(ビタミンD2)とこれカルシフェロール(ビタミンD3)が含まれます。
食事から摂取するビタミンDや日光を浴びることで生成されるビタミンDは貯蔵型ビタミンDとして蓄えられ腎臓の酵素(1α水酸化酵素)により、活性型ビタミンDである1,25ジヒドロキシコレカルシフェロールに変換されます。
【活性型ビタミンDの役割】
活性型ビタミンDは貯蔵型の約1000倍ほど活発で生産後、6~8時間しか存続しないとされています。
ビタミンDと言えば、まず、骨代謝に関与していることが有名です。
活性型ビタミンDはカルシウム調節をしています。
・腸で消化された食べ物からどれだけカルシウムが吸収されたか
・尿や便からどれだけのカルシウムが排泄されたか
・骨にカルシウムがどれだけ貯蔵されているのか
これらの情報を基に体内のカルシウム調節を行っています。
【免疫機能の向上】
ビタミンDは骨代謝以外にも、免疫機能を司っている化学物質の一つになります。
ビタミンDの欠乏はくる病のみならず、多岐にわたる疾病に繋がります。
【精神疾患との関わり】
ビタミンDは精神疾患にも関与することがわかりました。
統合失調症やうつ患者にビタミンDの投与ないしは摂取を行ったところ症状に明らかな改善が見られたとの発表がありました。
幼少期に日光を浴びる時間が短いと将来、うつ病の発症率が高くなるとの報告も上がっています。
ビタミンDはマグネシウムや葉酸に次いでメンタルヘルスと関わりの強い栄養素だといえます。
アルコールの摂取量が多い人、アルツハイマー病の人もビタミンDが不足している傾向にあります。
適度に日光浴をしたり、食事からビタミンDを摂取していきましょう。
【ビタミンDを含む食品】
きのこ類(とくに干し椎茸やきくらげが多い)、魚(青魚など脂の多い魚)、魚の干物…etc.
きのこ類や魚は乾物に多く含まれます。
【まとめ】
ビタミンDは骨代謝に関係する物質として有名ですが、その作用は免疫力アップ
や統合失調症・うつ病の改善など多岐にわたります。
一日に15~30分ほどは最低でも日光を浴びるようにしましょう。特に朝起きてすぐに日の光を浴びることが非常にたいせつです!
また、一日の食事の中で取り入れられるタイミングがあれば、積極的に摂っていきたいですね。
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