隣り合わせの廃と青春31 Return to the Aden
リネージュを引退してはや1年以上が過ぎた2004年の秋のこと。
私はリネージュは一切プレイしていなかったものの、前にも語った「変愚蛮怒」や、不朽の名作「風来のシレン外伝 アスカ見参」(※1)、そしてネット麻雀と、好きなゲームをプレイしながら充実した日々を送っていた。
(※1)個人的には不思議のダンジョンシリーズの最高傑作と思っている。
同じく不朽の名作であるシレン2(NINTENDO64)とは僅差だが、プレイした回数を勘案するとアスカに軍配って感じ。
クリア後の隠しダンジョン、「裏白蛇」は素晴らしい難易度バランスで、最高に面白かった。
権利問題が複雑なのかリメイクされないのが非常に残念である。ぜひあの神バランスのままリメイクしてほしい。
悪意の塊「デビルカンガルー」も勿論そのままでお願いします、スパイクチュンソフトさん!
その中でも特に、親友のYとSとは毎日のようにつるんでグダグダ遊んでいた。
そんな中で、ひょんなことから、今のリネージュの仕様を知ったのだ。
リネージュ新編「クロスランカー」 エピソード1「光と影」、エピソード2「天と地」
どうやら主だったところで以下のようなアップロードがあったらしい。
・新クラス「ダークエルフ」の実装
→既存のキャラバランスを全てぶち壊した壊れクラスである。
コンセプトは「暗殺者」で、いわゆるダメージディーラーを担う。
「闇の精霊魔法」というエンチャント特化の魔法を用いて、一撃の威力や回避力を高め、前線で戦うクラスらしい。(暗殺者が前線で戦うの??)
何がぶち壊れていたのか。
単純に強すぎたのだ。
何しろ、同じく前線クラスのナイトと普通に殴り合った場合、そこそこの装備を持っているダークエルフなら、レベル5以上の差があっても余裕でダークエルフ側が勝利する。
きちんと装備が整っていて、レベル52以上になったダークエルフなら、冗談抜きにレベル60を超えるナイトにも勝利することが出来たのである。
当然、これまでナイトを育てていた人は怒り心頭。
リネージュを辞める人もいれば、ダークエルフを新たに作成して育てる人、もはやレベルを上げすぎたのでそのままナイトを継続してレベル上げする人など様々だったようだ。
※褐色肌エロくて良いね!デザインはかなり好き。古くはピロテースの時代からダークエルフ大好き。(おっさん)
・傲慢の塔が100階建てに
→不思議のダンジョンもかくや、私の記憶では10階建てだった傲慢の塔が、なんと100階建てのバベルの塔になった。びっくりである。
ちなみに、「ソードアートオンライン」(※2)という作品に出てくる「アインクラッド」の元ネタではないか?と勝手に思っている。
(※2)説明するまでもないだろう有名作品。リネージュの5億倍くらい知名度があるんじゃないか…。
アインクラッド編は、私もMMORPG廃人プレイヤーだったこともあり、非常に楽しませてもらった。
余談だが、私はβテスト時代からリネージュをプレイしており、その際の知識や人脈を以って攻略を進めているのだから、正しく「ビーター」である。
さて、私達は、今更リネージュにガチで復帰しようなどとはその時は微塵にも考えていなかった。
しかし唯一つ。ダークエルフのとある魔法に興味を唆られた。
それは、「自分のHPを1にして、相手に大ダメージを与える」という、暗殺者たるダークエルフの最終奥義のような魔法。
その名を「ファイナルバーン」(通称FB)。
この魔法を皆で一斉に撃ってPKするのはなかなか面白いのではないか?と思ったのだ。
思えばこれが、今度は花の大学生時代をこのゲームに捧げることになる、1つの契機だった。
さあ、隣り合わせの廃と青春 第2部の開始である。