隣り合わせの廃と青春25 ヤバいと思ったが○○を抑えられなかった
少し話は逸れるが、当時の時代はネット社会の黎明期みたいな部分があったと思う。(パソコン通信等を使っていた大いなる先駆者のことはさておき)
この時代は、違法性を伴わない(援助交際、今でいうパパ活みたいなものではないってことだ)インターネットを通じた男女の出逢いというものが、初めて一般層にも広がってきていた時代だ。少なくとも私は肌で感じていた。
その頃はリネージュを通じて交際を始めるというのも流行りだしていた。
まだまだ音声チャットは一般的になっていなかった時代だ。公式が「しゃべりね」とかいう音声チャットを流行らせようとしていたことまで無駄に記憶している。
現代でこそ、ゲームを通じて付き合い出すなどということは珍しくもないことだと思うが、当時はなかなかに珍しいことだった。
価値観というのは時代によって変わるもので、当時はレベルが高いプレイヤーがモテたりした。
今となっては考えられないかもしれないが、そういう時代があったのだ。
全くの余談ではあるが、友人Yはとにかくヤバい女性(オブラートに包まないですみません)を惹きつける男。
妙なフェロモンでも出ているのかというレベル。電波な女性(オブラート以下略)にモテまくってる彼を見ては、本当に凄い奴だなと思ったものだ。
さて、リネージュ廃人だった私は、リネージュを通じて彼女が出来た。
当然、リアルの世界以外で彼女が出来るのは初めてである。
彼女は20代後半。当時の私から見れば相当大人の女性で、自立していて格好良く見えたものだ。
当然リアルでも会った。ちょっとタバコ臭いところもまた格好良いと思っていた。今の私から見たらそれだけはごめんだが。
彼女は、リネージュにはそこまでハマっているわけではなかったが、どハマりしている私に合わせてレベル上げを始めてくれた。
一緒に狩りをする内に気付けばレベル52を超え、ただの彼女ではなくゲーム内の強力なパートナーになってくれた。
冷静に振り返ってみると、妙齢の女性の人生の無駄にさせてしまって申しわけない気持ちになるが、彼女にとっても楽しい時間だったと信じたい。
繰り返しになってしまうが、本当に楽しかった。
得てして想い出は美化されるものだが、それで良いじゃないか。もう20年近く前の出来事である。
1億が1にでも、彼女がこの記事を見てくれていたら、心からの御礼を言いたいと思う。
当時の私は未熟で、ガキで、たくさん嫌な思いをさせましたが、あの時間はとても楽しかった。本当にありがとうございました。
さて、話はこれで終わらない。
当時のリネージュは人種の坩堝。当然やばい女性もいっぱいいた。
後年にもやばい人は山ほどいたが、この時代でダントツ記憶に残っているのはなんといってもこの人、「あゆちぃ様」(別キャラは「MURDER」氏)。
彼女、リアルは確かキャバ嬢かなんかだったと思うのだが、凄まじいメンヘラだったのだ。
高レベルプレイヤーに媚を売り、すぐにそのターゲットを変える。
今でいうオタサーの姫、サークルクラッシャーそのもの…いや、そんなものすら生ぬるい。とにかく要らぬ諍いを産み出す天才だった。
かくいう私も、出会って数時間でエロ写真などを大量に送られ転びかけたが(当時は若かったので許して欲しい)、少し会話した時点でヤバすぎてすぐに目が覚めた。その結果被害は浅く済んだ。若き日の苦い記憶である。
ちなみに知人のレベル52+(「もりんきー」氏等)も複数イカれ、アデン地下世界も被害に遭った。
だが、彼女にハマって1番大変なことになったのは、前述のトモユ氏である。
彼は良くも悪くも直情径行な好い人だったので、彼女にどハマりしてからは実質彼女にコントロールされてしまった。
ただでさえ低かった沸点がさらに低くなり、訳の分からない人になった。
そしてそのまま彼女とリアルで同棲を始め(風の噂である)、リネージュを引退し、歴史の闇に消えてしまったのである。
余談だが、このゲームを通じて、(本当に付き合った人は前述の彼女1人だが)色んな女性と出逢い、会話し、たくさんのことを学べた。
ある意味、人間関係のなんたるかを、女性とどう付き合えばいいかを学ぶ良い教材にもなったと言えるわけで、リネージュというゲームには結構感謝している。
こうしてあらためて言語化していると、あらためて凄い時代だなと思うが、結論から言うと「女も女、男も男」。
リネージュなんて関係ない、1つの真理だと思う。
なおこんなことを語っているが、後年の私は、ゲームを攻略したいならそれに徹底するべきであり、それに色恋沙汰を持ち込むべきではないという考えに至るのだが…それはまた後日に語ろうと思う。
最後に、リネージュ発祥ではなかったはずだが、私の大好きな言葉で締めようと思う。
「ヤバいと思ったが性欲を抑えきれなかった」