逆転裁判の音楽の素晴らしさ
＊大先輩である杉森雅和さんにXフォローいただいた記念
私は逆転裁判がこの世のゲームの中で一番好きです。
下の脚本大全など、ありとあらゆる本やグッズを持っていて、
未だにグッズを集めている、まぁマニア中のマニアです。
ゲーム自体も普及活動として、
何本知り合いに買い与えたか分からなくなるくらい買ってますｗ
逆転裁判という作品の魅力は、一言では表現できないのですが・・・
個人的には、３人の才能が混ざり生まれた作品だと思っています。
① 巧舟さん
ストーリーテリングの本質、裁判の本質を理解し、
若い頃に培った膨大なミステリーの知識を組み合わせ、
ゲームという形に落とし込んだ天才
② 岩元辰郎さん
巧さんが描く、少しオーバーなキャラの要素を
しっかりと記号化し、デザインに落とし込んだ天才
③ 杉森雅和さん
逆転裁判の世界全体の没入感を生み出した天才作曲家
タイトルの話となるので、巧さんと岩元さんの話は割愛して・・・
杉森さんの話がメインとなりますが・・・
逆転裁判の魅力って、没入感にもあると思うんですよ・・・
プレイヤーである成歩堂くんの心理状況だけでなく、
ありとあらゆる場面の緊張感などを
感じられるようになっているんですよね。
これを生み出しているのが、杉森さんの音楽です。
＊ここからはCD持っている方ならCDで聞きながら
持ってない方でAPPLE MUSIC サブスクしている方なら
そちらで聞きながら想像してみてください
不穏な曲で残忍な犯罪が起きたことの印象を深める
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落ち着いた一定のトーンの曲で何かが始まる感じを増長
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何かが始まる感のある爽やかな最初の部分と、
実際に戦いが始まると感じさせる、
徐々に力強くなっていく部分を持つ曲で、
今から開廷だ、という気持ちを爽やかに盛り立てる
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証人の闇深い証言を暗いトーンで表現し、
そこに潜む矛盾を探さないといけない緊張感を
良くクイズ番組の曲にもよくある早いテンポで表現し、
ユーザーの集中力をあげる
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矛盾を見つけ、証拠品を突き付けたあとの・・・
意義あり！ → 静寂 → 反証開始 の反証開始から流れる曲。
自分の理論が正しかったことと、ここから反撃開始だという、
プレイヤーの勢いを勇ましい曲で盛り立てる
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反証を続け、相手を切り崩している、
追い詰めていってる勢いを、
尋問 ~ モデラート ２００１のテンポアップで、より盛り立てる
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だ・か・ら！と言わんばかりの音の強調で、
もう後はないぞというくらい追い込んでいることを表現し、
これ以上にないくらいの強い音の勇ましいメロディーで、
プレイヤーのあと少しだ！という気持ちを盛り立てる
プレイなされた方は分かると思うんですけど・・・
その場面の気持ちにすんなりと寄り添ってくれるというか・・・
勇気をくれるというか・・・
その世界で実際弁護している感覚にさせてくれて、
超気持ちいい～～～～んですよね
音楽家ではないので、詳しい音楽の分析はできませんが・・・
ほんと・・・これしかないってくらい・・・
高揚させてくれるんで、ただただ凄いと思いました
■余談
多分・・・この方程式の素晴らしさを感じた方・・・
他にもいらっしゃったんでしょうね・・・
気づいている方は気づいていると思うのですが・・・
この曲の使い方や流れをほぼそのまんま使っているゲームありますよね
そう・・・
ですね・・・
まぁ・・・お手本になるくらい素晴らしい形を作ったというか・・・
真理を貫いたからこそ、本質的に似ている、
討論ものであるダンガンロンパにも、そのまま転用できたんでしょうね。
曲の素晴らしさだけでなく、このフォーマットを編み出したのも、
ただただ凄いと思います。