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シカゴシリーズというアメリカを映す鏡

知っている方は知っているかも知れないですが・・・

シカゴPD / シカゴFIRE / シカゴMED は、
どのシリーズも約10シーズン続いている、
アメリカのイリノイ州にあるシカゴという街
(今永選手 / 鈴木選手がプレイしているカブスの本拠地)
で奮闘する、Police Department (警察) Fire (消防) Medical (病院) で
日々命と向き合う仕事をしている人々の日々を描いたテレビドラマです。

全シリーズ共に「命」という共通のテーマを共有していますが・・・

PDには・・・「正義とは?」
FIREには・・・「(瞬間的・組織的に)正しい判断とは?」
MEDには・・・「救うべき命とは?」

という副テーマがあり、常に白・黒ではない、
常にグレーゾーンの中で、判断や決断をすることを迫られる人たちの、
苦しみ・悲しみ・喜びを描いています。
(皆さんは、銃社会という、あっさりと命が奪われる社会であることに
驚きを感じるかも知れないですね)

■ PD - ★★★★★

ボイト

シカゴ・ピィーディーは、「境界線」の物語です・・・

皆さんは、ベテラン刑事、ハンク・ボイトの目を通して、
功名な悪、捌けない悪、必要悪など、
様々な悪に直面することになるのですが・・・
被害者の心の救済のために・・・
正攻法では絶対に捕まえることができない悪に対し、
どこまでのラインを引くべきかを問いかけてくる物語です。

彼の部下との意見の相違なども、ドラマのスパイスとなってくるのですが
一見強引に見える彼も、人間愛に溢れた人であることも分かってくる、
味わい深い1作となっているので、
人の気持ちに中々寄り添うことのできない人ほど、
様々な人間の考え方を学ぶことができると思いますので、見て欲しいです。
(アメリカの社会が不安定な理由も勉強できると思いますよ)

■ FIRE - ★★★★★

チーフ・ボーデン / キャプテン・ケイシー

シカゴ・ファイアは、「判断」の物語です。

消防署の署長ボーデンは、
消防庁からの命令が正しいかどうかの判断、
命を預け合う仲間を見極める判断、
最終的な撤退の判断など、
大きな決断を度々課される事となります。

指揮官のケイシーも、
変わり行く現場の中での素早い決断・判断を求められ、
完璧な救出などないことに苦しむことになります。

そんな中でも、日々は過ぎていき、
仲間と共に、新しい苦しみや喜びが生まれてくる、
そんな常に死と隣り合わせな彼らの、日常も含めて描いた名作です。

このシリーズ最大の魅力は、
消防士とて人間で、死に直面した時、
恐怖に負けることもあり、判断が鈍ったりすることがあることや、
逆に勇気を持ち過ぎ、過信がミスに繋がるなど、
人間の不安定さをリアルに描いていることだと思います。
本格派のドラマを見たいと思っている方には、是非見て欲しいですね。

■ MED - ★★★★☆

管理部長 グッドウィン / 精神科部長 チャールズ

シカゴ・メッドは、「優先順位・寄り添い」の物語です。

医学的な決断も多く迫られる作品でもあるのですが・・・
私みたいな一般人には理解できないことも多いので・・・
多分、私たち一般人でも理解できるのが、
グッドウィンとチャールズが持つ、役割の部分だと思います。

グッドウィンは部長として、
運ばれてくる患者の治療する順番を決める立場にあります。
彼女は常に「命」に「優先順位」を付けないといけない立場です。
当然、助からない命を見極めることは容易いですが・・・
判断に困ることもあり、常に悩み続けることとなります。

チャールズは精神科の部長として、
アフターケアを担当することになるのですが・・・
運び込まれてくる人間が必ずしも善人ではないこと・・・
そもそも精神的ケアを拒む者・錯乱状態の者などと、
対峙しながら、寄り添う意味を自分に問いていくことになります。

この作品も・・・
医療とはフィジカル面との闘いだけではないこと、
命の重さと向き合う物語であり、
医療パートが難しく理解しづらい側面もありますが・・・
名作に違いないので、見ていただければです!

■ まとめ
皆さんがどういうイメージを持たれているかは分かりませんが・・・
アメリカは、銃社会であることから、
死が思っているよりも、身近に存在する国です。

そんな国でも、こういう職業の方々が、
日々どのような奮闘を繰り替え、命を救っているかを、
かなりリアルに描いている作品なので、
アメリカに興味のある方や人間ドラマを描いてみたい方などは、
是非見てみてください!

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