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現代文の点数アップには読書量が関係、はホント?ウソ?【大学受験勉強法】

こんにちは、スタディチェーンです!最近生徒からこんな質問が来ました。
「大学受験の現代文では、小さいころから本を読んでいる人が有利でそれを覆すことはやっぱりむずかしいですか?」 
「現代文の勉強法として読書は必要ですか?」
恐らく、毎年少なからず一定層の受験生がこれについて疑問を抱いていると思います。

この質問に対する答えは、
今まで本を読んできたこと、そして現代文の勉強法として本を読むことは、現代文の点数アップに何ら影響を与えないです。
現代文の試験は「評論」と「小説」で構成され大学受験の現代文は主に評論と小説の2つ、もしくはその片方で構成されている場合がほとんどです。私立大学では、評論が3題、小説は無しといったように評論で問題が構成される場合が多いです。

高校生で普段から評論文や論文を読んでいる人はいない

高校生の中には、読書好きな人もいることと思いますが、「評論文」を読んでいる人はほぼいないに人でしょう。また、普段から本を読んでる人は、評論文特有のキーワードと呼ばれる「蓋然性」「イデオロギー」「アイロニー」といった単語が正しく理解できますか?
そもそも出てこないと思います。

なぜなら、
評論文というのは、小説のように筆者→読者に読ませるために作られた文章ではありません。


筆者が学者であったり、哲学者だったりします。学者などが「環境問題」や「宗教」「近代」といったものについて書いた論文から抜粋され問題が作られる、といったことも非常に多く、専門用語が散見される場合がとても多いです。


例えば、Twitterでいうと、リムる、フォロバする、ツイートするなどの専門用語がありますがこれらは、知っていないと意味が分からない単語ですよね。Twitterになじみがない人には意味が分かりません。Twitterをやっているから、知っているから、背景知識があるからわかるのです。


現代文の評論文というのは、その文章のテーマに精通した人にしか読まれない前提になっている場合が多く、その文章の一部を抜粋したもので問題が作られているといえます。


つまり、文章は普通の学生が聞いたこともないような専門用語ばかりです。そもそも学生に読まれるように作った文章ではないので当然ともいえます。
現代文の小説は、普段から小説を読んでいる意味はある?
では、小説なら日々読んでいる意味はあるのか?という疑問が湧いてきますよね。


本を読むことに抵抗感がない、という点と、ある程度の語彙ならわかるという点の2点のみ役に立ちます。
大学受験の国語現代文科目の小説では、受験者側に答えが求められます。
小説には本来答えがありません。小説を読んでどう解釈するか、どう受け取るかが委ねられるべきだからです。
また、普段小説を読むときには主観で読みますが、受験の現代文の小説では客観で読むことが求められます。
そういった意味でもあまり普段から小説を読んでいることと元から点数が高いという人は、受験現代文が戦場である以上あまり関係ないと思います。
大学受験の現代文「小説」ではどうやって解くのが正しい?
現代文の試験では正答が用意されている以上はしっかりと答えなければなりません。


前提として忘れてはいけないのは、
小説の筆者と問題を作った作成者は全く関係のない人物
ということ。
そのため、どういうことが起きるのか。例えば、筆者はAさんというキャラクターにこの場面はこういう考えを持っているという想いで場面を描いたとします。当然、問題の作成者はそのことを知りません。どういうことが起きるか。こうなります。
筆者→Aさんはこの場面では「ご飯が食べたい」と考えている。
作成者→Aさんは多分この場面では、「飲み物が飲みたい」のだろう
と解釈したとします。すると、試験ではこの場面のAさんはどんなことを考えていますか?という問題に対しての答えは、飲み物が飲みたいが〇で、ご飯が食べたいが×になります。
小説の問題に苦しむ受験生の多くはここが理解できていない傾向にあります。
読解者や、筆者の恐らくの考えではなく、文章に書いてあるもののみで解きましょう。問題の作成者も「Aさんはご飯が食べたいのだろう」、ということは分かっています。しかし、前後の分でのどがカラカラという文があるならばそれを答えにしなければなりません。
現代文は、書いてあるものが正解です。そこに常識や多分こう考えているといった解釈を持ち込んだ時点で点数が上がりません。
文章の中で「人間は酸素が無くても生きていける」と書いてあるのであれば、選択肢で酸素がなければ生きてはいけないを選んだら不正解になってしまいます。
あくまでも書いてあることだけに忠実に解くこと
現代文では自分の主観を持ち込んだ時点で負け。
これが理解できないうちは現代文の点数は上がりません。肝に銘じてください。


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