NK細胞姉さんの本領を発揮させる
こんばんは。
せっかくの祝日だったので、一時間半ほどかけて大根の炊きだしに行ってきました。
今日は「NK細胞姉さんの本領を発揮させる」というお話です。
こちらのプレスリリースから。
NK細胞って?
この人↓です。
※今さらですがはたらく細胞2期制作おめでとうございます。
まじめに答えると、ナチュラルキラー細胞というのを略してNK細胞と呼んで、からだ全体をパトロールしながら、がん細胞やウイルス感染細胞を見つけ次第に殺していきます。
NK細胞の他にも、白血球とかマクロファージとかT細胞などを免疫細胞と呼びます。
がんって免疫で直せんの?
直せます、というか直しています。
がん細胞ができても、免疫細胞が殺してくれるので、僕らはがんにならずに済んでいます。
ただ、免疫細胞が殺すスピードよりも、がん細胞の増殖スピードが速ければ、がんが発症してしまいます。
というのも、NK細胞などの免疫細胞はがん細胞を攻撃しますが、一方のがん細胞もまた、無抵抗にやられることはなく、免疫細胞の攻撃を回避しようとします。
このようにがんが自分自身を守ろうとするはたらきを、「がん免疫逃避機構」と呼びます。
このがんの防衛メカニズムを阻害もしくは免疫細胞の活性化をさせないと、免疫療法を行うことができないので、そのための薬の開発が注目されています。
T細胞に関する免疫逃避機構に関しては、すでに「免疫チェックポイント阻害剤」というものが開発されていますが、これが効かない症例もあるので、新たなメカニズムの解明が必要とされていました。
そんな中、今回の研究でNK細胞に関する新しい免疫逃避機構が見つかりました。
なんか分身の術みたい
NK細胞には「DNAM-1」というセンサー?のようなものがあり、これががん細胞の「CD155」とくっついて検知すると、攻撃を始めるようです。
つまり、NK細胞の「DNAM-1」が「CD155」という物質で、がん細胞かどうか見分けているイメージです。
この2つが結合しないと、NK細胞は攻撃を始めません。
しかし、がん細胞の「CD155」はたまに血清中に溶けた状態になります。
その結果、NK細胞が血清中に溶けた「CD155」を追いかけて、元となるがん細胞を殺さなくなってしまいます。
※プレスリリースより抜粋
A:NK細胞のDNAM-1がCD155とくっつくと、活性化して攻撃を開始。
B:CD155が血清中に溶けるとNK細胞はそっちを追いかけてしまう。
なんだか分身の術のようですね(;´∀`)。
ばらけて本体を隠すあたりが…。
逆にこの血清中に溶けた「CD155」を除去することができれば、NK細胞姉さんの本領が発揮され、がん細胞を排除できると考えられます。
今回の研究で、がんの免疫療法の確立に一歩近づけたと思います。
それでは本日は以上となります。
最後までお読みくださり、ありがとうございましたー。
【おまけ】
医学系は専門外なので、やっぱりまとめんのが大変。
どちらかというと、専門の人に語らせてそれをまとめる方法の方がいいのかも。
その辺りの活動方法を考えたい。
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