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オンラインレッスンしてみました

わたしのレッスンルームを占拠してテレワークしている夫よ。わたしが部屋に入るタイミングで、ゲームをしてたスマホを投げ出すのはやめなさい。中間テストの勉強をサボっている中学生か…

のっけから家庭の事情を暴露してます。

東京に緊急事態宣言が出されてからレッスンの受付を休止しています。ご予約いただいていた生徒さんたちも、安全を考慮して延期。

アレクサンダーテクニークは、先生が生徒さんに触れることで身体や思考の抑制/方向性を伝えるので、オンラインレッスンにはあまり向かないもの。

とは言え、なにか今の状況に合ったことはできないだろうかと考えて、まずはレッスン経験者を対象にオンラインレッスンをやってみることにしました。

オンラインレッスンを受けてくださったのは、ドイツ在住の方。(ご本人の了承を得て書いています)オランダで講師資格を得たあと2年間ニューヨークに住んでいたんだけど、その時に通ってくださっていた演出家さん。その後、わたしは日本へ帰国、彼女はドイツの劇場でのお仕事を得て、去年からミュンヘンにお住まい。時差もあってなかなか連絡が取れずにいたのが、数年ぶりにお顔を拝見できました。

レッスンは久しぶりなこともあって、アレクサンダーテクニークの概念などをお話して、ちょっとだけ身体を動かしてもらいながら説明するという内容。

体験してみてお互いが感じたことは、アレクサンダーテクニークのレッスンをオンラインで受けるなんて発想は、通常時だったらあり得なかったね、ということ。ドイツと日本にいてレッスンをするなんて考えもしなかったけど、やってみたら案外成立するものだね、ということ。

「個(Self)は 身体(Body)と 精神(Mind)の融合体」というのがアレクサンダーテクニークの考え方なので、身体に触れられない状態でのレッスンは精神的な部分へのアプローチしかしていないのだけれど、実際に身体の様子を見ながらお伝えすることができるのは、ただ単に知識を詰め込むのとは明らかな違いがあると感じました。

また、meanswhereby(ふさわしい方法で行う)という観点から考えると、外出自粛(国によっては厳しい制限)の中で「いまの状態で出来ること」を考えるのは悪くないなとも思います。

家にいる方も、お仕事に出なければならない人も、それぞれの立場でストレスフルな現状です。ネガティブな感情に振り回されるのは辛いことです。そんな時は、気分が上がらないのに無理にポジティブなことを考える必要はないし、今ちょっと辛いんだな、疲れているんだな、本当は◯◯がしたいんだなという気持ちに気づいてあげることは大事です。

湧き上がってしまう感情は止められません。

無視するでもなく、我慢するでもなく、ただ受け流すためのちょっとしたメソッドを利用して、自分を観察する時間をもつこと、自分の状態に気づく機会を持つことは、心身ともに不安定になりやすい状態を助けてくれるのではと期待しています。

今のところ実験段階なので、受講対象はレッスン経験者としていますが、今後の様子を見て未経験の方にも受けていただけるようにしたいと考えています。



#いま私にできること

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