前書 ご存知の通り、趣味で怪談を翻訳しています。日本の怪談を中国語繫体字に翻訳し、台湾の掲示板などでアップしています。今は主に金沢の怪談キングと呼ばれる営業のK先生(@kowakunaihanashi)の ブログ《およそ石川県の怖くない話!》より、お話を翻訳させていただきます。 そこで、この前、X(旧ツイッター)で話しました。 台湾の読者さんからのコメントを読むたび、いつもすごいと思っています。怖い話なのに、そんなコメントあるの?(爆笑)と、お話を読んだあとの怖さは
そういえば、台湾はもう「鬼月」に入っているので、様々な禁忌を守らなければならない。 台湾では、旧暦7月を鬼月と呼ばれている。冥府と繋ぐ扉が開くと思われる。そう、お盆の時期だ。台湾式の。 「鬼門開」(冥府の扉が開く) 旧暦7月1日からまる一ヶ月、冥府と繋ぐ扉が開くと言われる。 亡者は休暇が貰える一旦現世に戻る。 罪の軽い方は先に戻ることが出来るそう。 そして、7月の最後の日に地獄に帰る。 そこで、いくつよく守れるルールがある: フルネームを呼ぶな。 霊的なものに名前を
今日は端午の節句(旧暦5月5日) 台湾三大の祝日の一つとも呼ばれている。 ※三大祝日:旧正月、端午、中秋のことだ。 それで、この日にまつわる風習を紹介しようぜ。 「『午時水』を汲む」: 端午の日の午の刻(11:00~13:00)は毎年「陽気」が一番強い時間だと思われる。この間に汲みだした水は「午時水」と呼ばれている。この水を(沸かして)飲んだり、浴びたり、顔洗ったりをすることで、好運をもたらすと信じられている。 「粽を食べる」: 清国の文献によると、昔からこの日に西瓜や肉
この間、ブルースカイ、フェイスブックから次々と日本や台湾の有名絵師さんが「警告無しでアカウント永久凍結された」という情報が出てきた 未成年じゃない、ただそうに見えるイラストは、例え健全な絵であろうと、少しでも露出したらNG 厳しい時代が来るかも、みんな気をつけてください!
ただ今、台湾は旧正月休み期間中。バタバタしてて、つい旧暦1月3日に入っちゃった。早速だが、台湾の年末年始の風習を紹介しようかと。 除夜(大晦日) もしくは「除夕」や「除夕夜」とも呼ぶのだ。そして、この日に天を祭る風習がある。ここから、紹介しよう。 まず、時刻は古代の十二支を使う。子の刻*になると翌日。(*午後11時から翌日の午前1時まで) 祭天 祭られるのは「天公」や「玉皇大帝」呼び方は様々なんだが、すなわち、天界を統べる主宰神のことだ。 作法は以前に紹介した
今年の振り返り 1月、Dcard(台湾のSNS)公式が開催された創作者集会「DCARD WAVE FEST 1ST」に出席。 3月、八木商店さんからお誘いを受けてYoutube liveで共演させていただきました。 3月、noteを始めました。長文の置き場として風習や怪談などを書いています。 3月、嗣人さんのご承知で夜行堂奇譚の奏皷夜花を翻訳させていただきました。 7月、初めての関東旅行に行きました。言霊怪談会で大好きな朗読師136さんと作家さんの神沼三平太先生と夜馬
聖地巡礼の旅三日目、この日はまだ秋葉原にいるけど、ショッピングではなく、「言霊怪談会」というイベントに来た!言わば「山は高きに在らず、仙有らば則ち名あり。水は深きに在らず、龍有らば則ち霊あり」なんなら、朗読の聖人がいれば聖地となると言っても過言ではないよね。いや、冗談はよしこさん。 ※この記事は、対照として、自分のブログに中国語の記事を元に書き換えたものです。元の記事はこちらの URLをご参照ください。 開演前 イベントは秋葉原中央通りにある「秋葉原バーフロムスク
殷 贊庵(イン・サンアン)という外科医は、深州(しんしゅう)にある患者さんちから帰るときの話だ。 家主は下僕である楊(よう)を派遣し、家まで送ることにした。 楊は乱暴な人として有名だった。(横取りの横)「横虎」と呼ばれていた。道沿いに喧嘩を売っていた。そんな日々が続いていた。 ある日の夕方、彼らはある村に辿り着いた。 どのホテルも一杯だというので、お寺で一泊することに決めた。 そして、坊主に言われた。 「空いているのは本堂の後ろにある三室の空き家だけだが
台湾人の迷信というか都市伝説というか🤔 「乖乖」(グゥァイ グゥァイ)というのは、台湾で人気のお菓子である。 この前、『中元祭り』の時、各地の祭壇の上にもよく見られる供物の一つだった。僕の大好物でもある。 「乖乖」って、日本語で言うと、「よしよし(いい子)」という意味で、 「これからも無事に過ごせるように」っと、供物として捧げることがよくある。 もしくは、運が悪いときにも。 例えば、原因不明の不具合が頻繁に発生する場合、「乖乖」を一つ買って機械の上に置くと、順調に
旧暦7月15日 台湾では『中元節』と呼ばれ 供養されていなく、現世を彷徨う幽霊たちのため、街中の家々は供物や冥銭を捧げる祭祀が行われる。 民家だけじゃなく、会社にも同じ儀式が行われる。 それが『中元普渡』という儀式である。 テーブルを運び出して 香炉や供物や冥銭などをテーブルに置いて 会社や代表の名前が書かれた普渡旗」という旗を供物に挿す(*通常1-2枚*フルネームはダメ) これで、シンプルな祭壇ができた みんな線香を持って三拝 祈ってまた三拝 線香が燃え
実は現代中国語には大量の和製漢語が存在している。 清朝は口語で書かれた通俗小説が流行っていた。 今と比べればちょっと文語に近いだけれど、現代人の大半がそれを読める。 でも、正式な文書はまだ文語で書かれていた。 そもそも、字を読める人は極めて少なかった。ギリギリ日常のやり取りができる程度の語彙力しか把握していなかった。実際に小説を読める人も少ないであろう。 そして、近代化改革が始まった頃、知らないものや概念が一気に現れた。先に近代化成功した日本に留学生を派遣し、日本から大
怪談というより、ただの思い出話です。 実際の出来事をもとにした話です。 作中に出てくる地名や登場人物の名前を伏せさせていただきます。 ハロウィンに近づいた頃、キャンパス内の大講堂でお化け屋敷を開催するのは生徒会の恒例だった。 そう、数年前のあの事件まで。 大講堂は地下一階地上三階建て、四角形の建物だった。 ゲートをくぐってエントランスの両側にトイレと階段があった。 二階には観客席への出入り口があった。 そして三階まで登ったら、狭い廊下が目の前に伸ばして
前回の記事で、この地のお墓参りの仕方を紹介しましたが、ふいに思いついたことがあります。それは神廟や寺院の一般参拝方法です。少し違いがあると思います。 ところで、台湾一番多いお寺といえば観音寺でしょう。お寺の参拝方法も(道教の)神廟とほぼ同じですね。ただし、供物はお菓子やフルーツなど、とにかく菜食でなければならなりません。 一般参拝方法 供物と冥銭を供える (冥銭や線香は既に寺院側が用意されました。賽銭を自由に寄付すれば使用できます) 線香を焚く 持ちながら祈り願う
沖縄出身の方にとって見慣れる景色だと思いますけど。 台湾と沖縄の風習は近いですから。 地方や民族次第、お墓参りの作法はそれぞれですから、あくまでウチ、或いはこの土地でよく見られる作り方だと思っています。 『え?お墓の前に食事?!』 むかし、お墓の前にピクニックまたは飯を食うって言ったら、友人、特に海外のかたはびっくりしました。うん、確かに海外から見れば想像できないですよね。これから、順番でこっちのお墓参りの流れを紹介しましょう。 まず、漢民族の場合、お墓参りの日はお盆