~マナーを高めていつまでも楽しく~
この記事は新しく社交ダンスを始めた人もダンスを長くやっている方も、
みんな楽しく社交ダンスを続けるために、ダンス的SDGs!という趣旨でダンスのマナーについて書きました。
基本的には世間一般的なマナーと同じことなのですが、ダンス界にいなければ知らないこともあると思います。
社交ダンスは敷居が高いと思われることもありますが、それはわからないことも多いから。テーブルマナーを知らないとホテルでの食事に行くのが不安になるのとおそらく同じ、わかってしまえば気楽です!
そして、ダンスは男女が接して踊るためお互いに相手に対する配慮が必要です。
ダンスに限らないことですがときどき注意して確認してみましょう!
その1 リスペクトの精神
ダンス経験や年齢を問わず相手には丁寧に接しましょう。
自分の方が年上だから・・・長くやっているから・・・という気持ちがあると一緒に気持ちよく踊れません。パートナーがいてこそのダンス。関係性を大事にしましょう(^^♪
一緒に踊る相手だけでなく、その場に集うみんなへ同じ意識でいましょう。
その2 男性のみなさんへ
ここでは男性=リーダーのことを指しています。
リードを習得するのは時間がかかります。自分がステップを覚えただけではなかなか相手の方とは思ったように踊れません。つまり、焦る必要はありませんが、相手の方の動きに配慮しながら踊れば拙くても理解してもらえます。自分勝手に踊らないようにしましょう。
その3 女性のみなさんへ
ここでは女性=フォローする人のことを指します。
リードをする人は、自分のステップだけでなく、相手の動きも知り、リードするための体の使い方や、踊る動線、人の多い会場で踊るときの周囲への注意など、頭はフル回転。慣れるまで、ダンスを習得するのに何倍も時間がかかります。温かく成長を見守ってあげてくださいね。
その4 服装・シューズ
品位を保てるウェアを心がけましょう。
レッスン、練習の際は、動きやすく、スタイルもよく見せてくれるダンス専用ウエアがおすすめです。ダンスウェアがない場合や、すぐに手に入らない場合は、ストレッチがきいていて、汗をかいても吸湿、発散がしやすい素材のものを選んでください。
なるべく男女ともノースリーブや露出の多い服装はお避け下さい。
服装についてのマナーを守るべき理由は、社交ダンスが人と接して踊るダンスだからです。
肌が多く露出している服、汗をかくとベタベタになってしまう素材、これらは相手の方に不快な思いをさせる可能性があります。自分だけのことではなく、また出入りする場所においてもドレスコードなど意識する機会にしてください。
ダンスシューズは、踊りやすい状態を保つために踊り終わったらいつもケアしましょう。ソールはブラシをかけてキレイにしましょう。
女性用のシューズはヒールでの傷つき防止のため、多くの公共の場所ではヒールカバーの着用が必要です。覚えておいてくださいね。
その5 清潔感
汗や体臭・・自分ではわからないこともありますができる範囲で清潔を心がけ予防に努めましょう。
社交ダンスは相手との距離が近いだけに、最も気をつけたい部分です。
汗をかきやすい人はこまめに拭いて、パーティの際は着替えも用意しておきましょう。
長い爪もご注意ください。
翌日ダンスの予定がある人は前日のニンニク料理と飲酒は注意ですよ(;^ω^)
ダンスパートナーの募集をするときに喫煙している人は避けられる傾向もあります。
健康的な生活をしていれば、こういう問題は避けられますのでダンスをきっかけに健康にも気を付けてみてくださいね。
その6 教え魔に注意・・
教え魔とは、頼んでいないのに勝手に教える人やその行為で相手に不快な思いをさせることを指します。
マナーの話題になると避けて通れないくらい、ダンス界で昔から取沙汰されやすい問題。
教える方は「ついほっとけなくて・・・」と親切心でやっていると思っています。でもこんな行為をしてしまう方は今一度自分に問いかけてみましょう。相手は教えてほしいと望みましたか?そうでないのに教えている場合は、ただの自己満足になってしまっていることがあります。
パーティでは特に厳禁です!
その7 指摘魔に注意・・
指摘魔は教え魔と少し違って「違い」を指摘する魔です。
社交ダンスは教科書もあるので、ダンサーが共通ルールを理解して踊っているというのは他のダンスにはない特色です。
そのためどうしても正しいとか間違いとか、ジャッジしてしまうことがあります。でも楽しむために踊っている場であればそこは一旦納めましょう。
なお社交ダンスは教科書によって若干違いのあるステップなども存在します。自分の知っているものと違っていても、「いろんなパターンがある」くらいの認識でいましょう。ここで大事なのは、教科書的な正解よりも、踊りに無理がないかどうか、だと考えています。
その8 パーティでのダンスタイム
ダンスタイムを楽しくするために
ダンスタイムがあったら男性からも女性からも誘って大丈夫です。昔は「男性から誘う」というルールがあったようです。ですが現代はなかなか誘えないガラスのハートの男性もおられますので、女性からも誘っていいのです。
はじめと終わりにお互い挨拶や感謝の言葉を!踊り終わったら男性は女性を席までエスコートしてくださったら完璧です。
また、同じ方を何曲も続けて誘い続けないよう、気を付けてください。多くても2曲まで!もし、疲れていて休みたいときは誘いを断っても大丈夫。
混雑したダンスフロアでは人とぶつかりやすいです。後ろが見えていない女性が怖い思いをすることもあります。無理矢理突っ込まないで周りを見れるようにしましょうね。
その9 レッスンの受講
レッスンは予約した時間に始められるように教室へ。
レッスンの当日キャンセルは、できるだけ避けましょう。もちろん本人や近親者の事故や病気など、急な出来事はやむを得ません。
カップル受講の方は、もしどちらかが当日急にレッスンを休まなければならなくなったとき、もう1人が問題なければ一人でも予約通り受講するようにしましょう。二人でないと意味がないのではなく、こういった機会は逆に個人のスキルを高めるチャンスだと考えてください。
その10 他の方がレッスンを受けているとき
レッスン受講中の人や先生に話しかけたり、内容を隣で真似たりするのは受講している方に失礼にあたります。
(教室によりますが、レッスン受講中の方がいるフロアで練習をしてよい場合とできない場合もあります。)
このような行為はレッスンを受けている人にとって、自分がお金を払って受けているレッスンを盗まれている気分になってしまい集中できなくなってしまいます。人のレッスンも参考にはなりますし、自分事としてとらえること自体はよいことです。なので遠くから眺めるくらいにしましょう。
もちろん人のレッスンを勝手に動画を取ったりするのは厳禁です。
最後に
いかがでしょうか?ダンスのマナーについて書かせていただきましたがそんなに難しいものはないと思います。
このマナー集については、当スタジオでのルールということではなく、全国の一般的なダンス教室でのマナーについて記載しているつもりです。
マナーとなると「堅苦しい」と感じる方もいるかもしれませんが、ダンスをずっと続けているといろんな教室にお世話になることもあると思います。
そんなときに知らなかった、聞いていなかった、と恥ずかしい思いをしてほしくない、という考えもあります。
マナーは知らないより知っていれば安心して楽しむことができます。
基本的な部分は一般のマナーと変わりませんので、それほど難しく考えないで楽しむための知識だと考えてくださいね。