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禁じられた遊び
伊原直人は愛する妻・美雪や息子・春翔とともに幸せな生活を送っていた。しかし突然の悲劇が一家を襲い、美雪は帰らぬ人となってしまう。直人の元同僚である映像ディレクターの倉沢比呂子は、直人の家で庭の盛り土に向かって「エロイムエッサイム」と奇妙な呪文を繰り返し唱え続ける春翔の姿を目撃する。その呪文は「トカゲのしっぽからトカゲが生えてくるか?」という春翔の他愛ない質問に、直人が冗談で教えたものだった。子どもの純粋な願いは恐ろしい怪異を呼び覚まし、比呂子と直人に襲いかかる。
いやぁ…見ていて恥ずかしくなる程の学芸会。
物語もペットセメタリ―をベースに創り上げた印象を受ける、なので既存感が物凄くてげんなりしたスタートを切ることに不安を覚える。
これを怖いと言える人が居るのならかなり幸せだと思う。
それは人の感じ方なので否定はしないけれど、私個人としてはびっくりするほど古臭い、カメラアングルや魅せ方も古臭い、今時のテレビドラマでももっといいアングルで映してると思う。合成っぽい映像も違和感が凄い。
古い作品で言うなら学校の怪談の方がアイデア満載で日本に根付いた子供たちの恐れるものを上手に表現出来ていて全然よくできていると思う。
橋本環奈さんは好きなのですが、今回の顔芸があまりに酷く、恐いを越えて面白くなってしまっている。
どんでん返し的な展開が用意されているが、劇中の言葉『一番怖いのは一度死んで生き返って来た人間だ』という訳の分からない台詞、訳が分からな過ぎて脳裏に違和感として残る、その違和感が実は答えとなっているので、どんでん返しにはならず失笑してしまう。そして中盤に美雪の生い立ち話が展開されるのだが、タイミング的に後付けっぽいのでテンポ悪く感じてしまう。その生い立ちってのがなんと前半のペットセメタリ―に貞子のエッセンスで味変してきます。もうね、幽霊に超能力に呪いと言うお祭り騒ぎ、どうせお祭り騒ぎならバッチバチに振り切ってくれれば楽しく観れたのに、怖い作品を作ろうと頑張っちゃったからトンチンカンになってしまったように思えてならない。
ファーストサマー・ウイカさんのナチュラルメイクが凄く好感が持てたし、おもいきりのイイ全裸でのスパイダーポーズは素晴らしかった。特殊メイクは仮面ライダーの怪人で、しかも古臭いデザインで残念。
霊的な映像時のナチュラルの方が圧倒的に怖かったと思うだけに勿体ない。
炎のCGも何年前だよってレベルで、オチもまんまで泣けてくる。
別タイトルを付けるなら
『美尻怪人と巻き舌女』