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刑事物語

長髪に膝の抜けたズボン、一見刑事には見えないが実は蟷螂拳の名手という異色刑事と聾唖者の娘の人間的な絆を通して、男のやさしさを描く。片山蒼(武田鉄矢のペンネーム=サンリオ刊)の原作を「新宿馬鹿物語」の渡辺祐介と武田自身が脚本化、監督は渡辺祐介、撮影はTV出身の矢田行男がそれぞれ担当。

七月、山笠祭りの暑い夜、博多署はあるソープランドを管理売春の容疑で不意打ち捜査した。刑事の片山元はそこで聾唖者の風俗嬢三沢ひさ子と出会った。翌朝、ガサ入れ失敗をマスコミは書きたてた。そのとばっちりが片山にまわってきて、沼津転勤が決まった。東京行きのブルートレインに片山とひさ子が乗っていた。ひさ子の悲惨な過去に同情した片山が身柄を引き取ったのだ。二人は兄妹ということで、市内の花園荘に住むことになった。

1982年製作

物凄く久しぶりに観ました。
昭和全開ですっごく心地いい画面とは裏腹に、辛く悲しいしんどい展開で胸が苦しくなる。更に内容がドギツイので今では民放で放送することすらコンプラ問題で不可能だろうと思います。キレた主人公は悪人をギッタギタにしますし、口も悪くなります、刑事なのに『ぶち殺してやる』なんて言っちゃいます、拳銃もバンバン撃って無駄玉も脅しに使うし、刑事が暴力で吐かせるし、まぁ個人的にはそこも含めて昭和だし、感情もむき出しで好きですけどね。

ハンガーヌンチャクがこの作品の代名詞のようになっておりますが、私的には主人公が日本映画史上他に類を見ない『蟷螂拳』の使い手と言う事が嬉しいじゃないですか、しかもそれが武田鉄矢さんなんだもの、失礼ながらあの手足の短さにはピッタシの拳法です。

でも実際は『ハイ~!!!』の構えだけなんですけどね、ここでも感情むき出しで吠える武田さん、ヘッドホンでは耳痛くなるけど好きだなぁ~。

素敵な話でもあるのですが、見るのが辛くてね;
続きあるんだけど辛い話なの知ってるし。

エンディング曲が最高過ぎるという問題。



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