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戦慄怪奇ワールド コワすぎ!

「ノロイ」「オカルト」「貞子vs伽椰子」などで知られるホラー界の鬼才・白石晃士監督がPOV形式で描くフェイクドキュメンタリー「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」シリーズの8年ぶりの続編となる長編映画。

呪われた廃墟で撮影された投稿映像。そこには、不気味な祭壇と全身血まみれの赤い女、そして謎の赤ん坊の泣き声が収められていた。粗暴なプロデューサー・工藤とディレクターの市川、カメラマンの田代による「コワすぎ!」チームは、怪異を解き明かすべく取材に乗り出すが……。

これまでのシリーズに引き続き白石監督が田代カメラマン役で出演するほか自ら撮影も手がけ、工藤プロデューサーを大迫茂生、市川ディレクターを久保山智夏が演じる。

2023年製作/78分/日本 映画.com

コワすぎ!ファンは見逃し厳禁!
圧倒的に面白い!キャラも生きてるし、バカを全力でやるところも健在!
白石監督の真骨頂である霊媒師も最高!

脱線具合もめちゃくちゃ楽しい。

コワすぎ!の全てが詰まっててファンとして嬉しすぎる作品。

しゃんと市川さんと工藤さんの掛け合いも生きてるし、田代さんの慌てふためく姿も健在、唯一違うのは市川さんが強化されている事。
工藤さんのフックを紙一重でかわしてボディを打ち込み、工藤さんが悶絶するシーンで市川さんが肉体的にも精神的にも強くなってる印象を与えてくれるのが、現代社会のハラスメントへの反発と言うか反撃と言うか、そんな感じにも思える。
全体を通してそうなのだが、暴力的一辺倒だったシリーズに軌道修正を加えているようだ、それを観る側がどう思うか、ファンの中には残念な気持ちになる方もいるかもしれないが、私は挑戦と受け取った。

でもこれが白石晃士と言うブランドであり、コワすぎ!と言うブランドとして完全に確立しているのは間違いないと思う。

他に類を見ない白石監督ワールドの集大成、ぜひご覧いただきたい。

因みにロケ地の廃墟、カメラを止めるなと同じような気がするんだけど。

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