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マッド・ハイジ
名作児童文学「アルプスの少女ハイジ」を大胆にアレンジし、R18+指定のエログロバイオレンス描写を満載にしたB級エクスプロイテーション映画に仕立てた異色のスイス映画。
チーズ製造会社のワンマン社長でスイス大統領でもある強欲なマイリは、自社製品以外のすべてのチーズを禁止する法律を制定し、スイス全土を掌握する恐怖の独裁者として君臨。それから20年後、アルプスに暮らす年頃の女性ハイジは、禁制のヤギのチーズを闇で売りさばいていた恋人のペーターが見せしめのため目の前で処刑され、唯一の身寄りである祖父も山小屋ごと爆破されて殺されてしまう。愛する者たちを失ったハイジは、復讐のために戦いに身を投じる。
「スターシップ・トゥルーパーズ」のキャスパー・バン・ディーンが独裁者マイリ、「グラディエーター」「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」などで知られるデビッド・スコフィールドが、アルムおんじことハイジの祖父を演じた。
最近版権が切れたとかで軒並み夢の国の住人たちが殺人鬼になっておりますが、私が求めていたのはこう言うのですよ。
イヴにまさかマッド・ハイジが観られるとは最高のクリスマスじゃないですか!ひゃっほいですよ。
名作児童文学をR指定にするのはありきたりなアイディアではあるが、そのストーリーと展開、そしてキャラクターの使い方が上手い。取り敢えずキャラを当てたのではなく、しっかりと練り込んだと言うか、きっと楽しい会議を時間を忘れてやったに違いないと思えるくらいにはよくできている。
キャラ設定もちゃんとしてて、バカの中にセンスが光る。
R指定とは言え、エロもグロも程よい程度で敷居が低い。
振り切ってるわけでも無ければ、面白すぎもしない。
でもつまらなくはない、程よい完成度に原作へのリスペクトを感じた。
私の考えすぎかもしれないけれど。
もしかすると臆して中途半端になっただけなのかもしれないが、
ハイジ好きなら終始ニヤニヤできる作品と言える。
私個人の感想としてはパロディやオマージュもふんだんに盛り込まれており、多分そうでは?と感じた作品でマッドマックス・ランボー・スターウォーズ・グラディエーター・スターシップトゥルーパーズがあったように思う。
ハイジ関係ねーよとか、学生が作った様な映画だとかはどうでもいいんですよね、私は映画が好きなので、こう言う作品もどんどん楽しんで行きたいだけなんです。
スターシップトゥルーパーズの『リコ』が観れたのは嬉しかった。
しかもアホな役で。
そして最高過ぎるポスター。
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