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2023年10月の記事一覧

弱虫ペダル

原作知らないから普通に見れた。 いわゆるスポコン作品なのだけれど、主人公の追い上げや上り坂の強さが全然伝わってこない、これは魅せ方だと思う。 常に明るい展開なのは良いけれど、辛さが伝わってこないので、結果としてさほど凄いコースじゃないのだろうと感じでしまうのは勿体なかった。 熱いデッドヒートもなく、ゴールでのうぉおおおおおお!!!!感も別段ないので、インターハイ出場がかかった試合とは思えないほど軽かった。 もう少し自転車について詳しく語る様なシーンもあれば、味方が少し変わっ

再生巨流

物流業界と言う全く知らない世界の話しなので、非常に興味深く観る事が出来ました。 が!しかし!全てが都合よく流れ過ぎて展開もライト過ぎる。 どん底に落ちるわけでも無し、這い上がる不屈の魂を見せるわけでも無し、トントコトントコと進むので観やすいけれど、振り返ると苦笑いしちゃう感じでした。 パクパク食べられるチャーハンだけど、食べ終わってから具に味が無かった事に気づいたって印象。

ヒトヤノトゲ~獄の棘~

刑務所ドラマは数あれど、どれもこれもファンタジー要素が強い。 この作品は希少、看守にスポットを当てた監獄ドラマ。 受刑者たちのリアルで生々しい心理、刑務官の心労や内情が凄く繊細に描かれているのがとても興味深かった。 刑務官目線の物語ではあるが、受刑者の更生、社会復帰の指導、こんなに大変で心労たるや凄まじいだろうなと学びました。 派手さのない地味な展開ではあるが、じわじわと面白い。 竜が如くが好きな人には直ぐに入れるドラマだと思います。 刺さった棘を抜くのが正義なら、巨大

イレブン・グリード

パワフルな作品。 自主制作に近い作品なので強くは望めないのはわかっているものの、 私には少々観るのがしんどくなるテンポの悪さと演出でした。 意欲は凄く感じたので、日本のこれからの作品は面白くなりそうだなって気持ちは残りました。

シーワールドZ

チープ映画は大好物ですが、この作品のチープさは頑張りを感じない。CGがチープなのはいいんですよ、アイディアやそのCGとの絡み、どれもこれも楽しめない。 色んな海洋生物ゾンビが出て来るけれど、何一つ印象に残らない作品でした。アサイラム作品は妙に会話劇が多いのですが、今作も必要あるか?って会話劇がダラダラ続くのでしんどいです。

炎の少女チャーリー

2022年製作版 リブート版となるわけだけれど、好きになれない作品でした。

PMC ザ・バンカー

緊迫感の演出がとても上手なので、雑な部分も多いけど観れる作品でした。ガンアクションメインかと思って観たのですが、色んな絡みや展開があるので飽きる事は無かったです。 生存確認する時、プロなのに声掛けしかしないってのが萎えました、脈をとるとか正しい確認方法習ってるでしょ。

なぜ君は絶望と闘えたのか

物凄く重く切なく苦しい内容。 しかしながら、その重い内容に俳優陣が本気でぶつかってる感じが凄い。 心が震えるプロ同士の演技のぶつかり合いは必見。 もう演技ではなく、その人に見えてくるほどに凄い。 自分ならこのように闘えるだろうか?と考えると恐ろしいと感じた。 加害者側と被害者側に置ける、司法と社会の理不尽さ。 被害者は少年と言うだけで全て伏せるが、被害者側は勝手に全てが明かされて実名で報道される。 しかし戦い続けた結果、メディアの力もアリ、法律がついに一部変わる。 その

沈黙のパレード

どうかなぁ・・・好きなシリーズなのですが、劇場版で言うなら二番手と言ったところでしょうか、一作目『容疑者Xの献身』のヒリヒリする天才同士の攻防には敵わないなぁと感じました。 ただ今作は切り口がちょっと違うので、湯川先生自身の心の成長と言うのでしょうか、他人には興味の無い先生が行きつけの店だからと関わって行く姿はちょっと新鮮でした。柴咲コウとのコンビも復活し、とても観やすい呼吸の合ったやり取りが心地よく安心感がある。そしてシリーズ初の草彅刑事に当たるスポット、これは見応え十分

埋もれる

池井戸作品のような展開になるのかと思う程の、内部告発からのスタートダッシュ。その後の主人公はどうなってゆくのか熱いものかと思いきや、社会派な展開へと転がる。 テーマは役所。 役所の業務に従事する主人公、その背中には常に『内部告発をしたヒーロー』のステッカーつき。だが主人公はそれは正義ではなかったのでは?自分は後悔しているのでは?そんな思いで押しつぶされそうになるわけですが、そこら辺はとても良く描かれていて、桐谷さんの目の演技がとても良い。 その中で常に中心となってゆくの

次元大介

世界観が全くルパン感がなくてパッとしない。BGMをカッコよくして雰囲気を出してはいるがいかんせん『バーストマシンガンガール』っぽい。 世界観だけなんとかすれば十分次元大介として見れた気がする。 つまり、惜しい作品。玉山鉄二さんがかなり良い雰囲気なのですが、周りのキャラクターがどうにもこうにも安っぽくてキまらない。 しかし・・・ 真木よう子さんが凄まじくハマり役。 美しすぎる真木さんに釘付けです。 前半に一度だけ車椅子でのガンアクションがあるのですが、真木さんのキレが良

震える牛

ベースになっているのは過去に実際にあった『ミートホープ事件』 実際にあった事件をもとにした作品は大好きで、更に三上博史さん主演となれば観る以外の選択肢はない。 壮大なBGMで嫌が応でも期待が高まるのだが、結構都合よくスムーズに物事が運んでしまうので若干の物足りなさは感じてしまう。 三上博史さんの物言わぬ演技、絶望感、悲壮感が凄くて、流石過ぎてそこだけが私を繋ぎとめてくれた。 食品偽装問題というテーマがやはり恐怖であり重くてあまりに身近なので、内容としては語弊を感じるが面白

望み

堤さんの存在感だけでずっと見ていられる、まさに堤作品。 ためてためて一気に感情を爆発させるシーンは心に響く。 物語としては『でしょうね』という単純なもので、被害者家族と言う恐怖感は『誰も守ってくれない』に比べたら全く生温くて同情の気持ちが湧かないし、警察やマスコミもドギツイ事を言ってこないからムカムカもしない。 しかしこの作品の要は母親の気持ち。 加害者だったら生きていてくれるのではないだろうか、全てを背負って生きていくから加害者であっても生きていて欲しい、いや、加害者

佇むモンスター

社会的な問題×ホラー 面白くなる予感はしていたが、ちょっと思っていたのと違った。 悪くはない着眼点だが、展開の遅さに飽きがでてきてしまいました。 画面にメリハリがない素人っぽさは嫌いじゃないのだけれど、 この作品に置いては、それが逆効果を招いてしまったように見える。 こう言う作品には演技力って必要だと思うのですが、ちょっと残念さが強く印象に残ってしまいました。