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雨の夜の指定席

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2022年12月の記事一覧

大怪獣のあとしまつ

端から端まで『おふざけ』が渋滞していて逆に冷めました。誰もが子供の頃に思ったであろう『ヒーローが倒した後の怪獣ってどうするの?』にスポットを当てているのはとても嬉しく『やってくれたな!』と思ったのですが、内容的には陸に打ち上げられた鯨をどうするか?って程度にしか感じられず、本気なのかおふざけなのかわからなくて、私自身が『観方がわからない』状態に陥ってしまいました。 個人的にはこのテーマに対して超真面目に取り組む国の姿を観たかったので、これは期待と大きく外れてしまいました。

哭悲/THE SADNESS

騒ぐ程のレベルじゃなかったですね、シンプルで見やすい物語で、前半グログログロで圧してくるから画的にとても『持ち』が良いのですが、徐々に失速で飽きて来て、エンディングが来るころにはすっかり眠くなっている。 たるみがあるにもかかわらず、いろいろほったらかしだし、一気に語りだすのも聞いてて面倒くさくなる。大規模な感染にも関わらず物語は絶えずヒロインと彼にスポットが当たり、小さく狭い印象を受けてしまう。 正直『新感染』には遠く及ばななったです。 二度と見たくない傑作とポスターに

海上48hours ―悪夢のバカンス―

頑張った方だと思いますよ、拍手上げてもいいくらい。 痴話喧嘩がダラダラ長くて飽きてきますので、そこら辺をコンパクトにして、クソパリピをもっともっとクソパリピにしたら鮫を応援しちゃう感じになって化けたかも。 最初は無理そうで、もう一度試したら簡単に事が運ぶとか、そこら辺のバランス感覚が悪い。絶望感も薄くてだるさを感じる。ジョーズのようにお腹が空いて定期的に来るならわかるが、この映画ではただひたすら食いに来る、どんだけ食うんだよ!って感じだけど、その分圧倒的に襲ってくれればいい

N号棟

これはいかんともしがたい、いや、私には眠くて眠くて耐えがたい拷問作品でした、ホラーではないですね、ミッドサマーをマネして日本テイストで作ってみました、日本独特の雰囲気がミックスされて怖いでしょう?って言われているような押し付け感がとにかく鼻に付く。 いや実際のところは違うのですが、どうにもこうにも宗教色が強くてミッドサマーとダブってしまう。 でもグロ描写が凄まじい分、ミッドサマーの方がましですね、これは無理。

X

「X――それは、秘密のX、極限のXTREME、快感のXTC、未知なるXFACTOR・・・?」。はい、と言うわけで手掛けたのは「ミッドサマー」などキレッキレの作品を連発する最注目スタジオ「A24」なわけですが、正直ミッド・サマーは私は途中で寝る程退屈でした。 しかしこの作品のCMを見た時、最恐ババァ?面白そうじゃん!とまぁ、まんまと罠に堕ちてやったわけですが、案の定私個人的には大騒ぎするほど面白いとは思えずダラダラと見続け、物足りなさを感じて終わったわけですが、1970年代が

老後の資金がありません!

こんなに次々とお金に関するトラブル起きるわけねーだろ!と思いつつもドタバタと展開していく物語に、ラストまで連れて行ってもらう感じが心地よかった。 出てくるキャラクターがクズばっかりでムカついて来るけれど、そのクズたちも物語と共に改心していく、いや、うわべだけで見ればクズだけれど、その人の内面もちゃんと知ってあげる事も大事だと言っているのだろうか。結局クズだと思っていた自分が恥ずかしくなるようなシーンもあり、素敵な作品でした。 捨てる神あれば拾う神あり、とは言ったものの、全