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スケッチ忘備録

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スケッチにまつわるアレコレを忘れないうちに記した短文録です。
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記事一覧

スケッチ忘備録 48

無理なく続けられるように短文で始めた忘備録ですが、なんだかんだと面倒くさくなって更新が2週間あいた。 ほんとに続けることが一番難しいなあと思います。 そういえばスケッチは数か月描かないということもある。 でも年単位で見ると毎年何だかんだと描いている。 無理して続ける必要もないけど、 無理じゃないときは気軽に戻れる距離感です。 この忘備録もそんな感じで。

スケッチ忘備録 47

黄色はあまり使わない。 いや、使うけど、色のバリエーションはそんなにいらない。 濃くて純粋な黄色と、薄い黄色があれば事足りる。 それに比べると緑色は何色も持っている。 何色も用意しておかないと不安になる。 でも、使う色が固まってるということは、 それを持って外に出なければ全然違う配色で描けるわけだし、 そろそろやってみようかな。来年あたり。

スケッチ忘備録 46

あまり知られていないことですが、インクには染料タイプと顔料タイプがありまして、 昨今入手しやすくなった水性マーカー(ブラシペン含む)は染料が多いです。 染料は顔料よりも各種耐性が低く、 スケッチみたいに基本ノートを閉じていて光に当てないなら大きく棄損しませんが、 光にさらされる時間が長い展示用途としては弱いです。(退色します。) ちな、耐性UPする保護スプレーはあります。 そこで、画材屋さんは、特に退色しやすい赤、ピンク、黄色系の ・染料タイプ(ABTペンとか、コピックな

スケッチ忘備録 45

タイのグラフィックデザイナーが、2つのタイ字のフォントについて、片方が今風のお洒落なもので、他方をちょっとダサいと説明しているSNSの投稿があった。 僕にはどちらもお洒落に見えた。 逆に、ダサいと思える日本語フォントが、海外の人にお洒落と思われていると感じた経験もある。 スケッチしていても、ダサい出来だなと思うことはある。 タイ語のフォントの投稿を見て、改めて、ダサさについて考える。 何をダサいスケッチと思ったんだろうか。 何をお洒落なスケッチと思うだろうか。 それを意識

スケッチ忘備録 44

揺れる乗り物に乗っているとき、疲れてるとスケッチしたら酔う。 特にバスはあのバス臭で、スケッチしてると酔う。 でも、今は100%電気バスもあるという。 100%電気バスはあのバス臭がするのだろうか。 しないなら、スケッチするため乗ってみたい。 ちなみに遊覧船に乗った時もスケッチしてたら酔いかけたので、 バスと船が、鬼門です。

スケッチ忘備録 43

写真に比べるとスケッチは面倒ですが、それが良い影響を与えてると思う。 面倒だから工夫をする。 単純化したり、 曖昧に描いたり、 大胆に処理したり、 描かなかったり、 何かで隠したり、 全く違うものに変えることもある。 逆に、面倒なことに突撃することもある。 面倒なほど完成すれば達成感もあるし。

スケッチ忘備録 42

魚を正面から描くスケッチが好き。 このスケッチは忍耐と想像がキモです。 ゆったり泳ぐ魚はともかく、 ビュンビュン泳ぐ魚はほぼ横を向いている。 なかなか正面を向いてくれない。 故にコッチに来て、ターンする瞬間を積み重ねます。 そして横顔のパーツの位置から正面を考えます。 例えば[目の下くらいまでの高さ]に[口の先端]があれば、 正面顔でも[口の中央]は[目の下ライン]くらいにあることになる。 そんな感じで、描いてます。 もちろん間違える。 動いてるし、思ったように描くこと

スケッチ忘備録 41

季節と画材の相性がある。 考えてみれば当たり前だが気づくまで盲点だった。 夏の暑い日はオイルパステルは柔らかくなるし、 梅雨の湿度が高い日は水性画材は伸びやすい。 そういうことを知れるのもわざわざ屋外でスケッチする良さかもしれぬ。

スケッチ忘備録 40

プリミティブアート、もしくはフォークアートの置物はスケッチしやすい。 ゆるいというか、ざっくりというか、おおらかな造形が多いので、間違えてもそんなに気にならない。 間違えてたとて気づく人もいないだろうし気楽に描けます。 スケッチ巧く描けなくてもうやめるかーって時は、騙されたと思って描いてみて欲しいです。ほんとに騙すだけになったらすみません。

スケッチ忘備録 39

イラストレーターをしている。 そして、昔からイラストよりスケッチのほうが絵として評判が良い。 それでも仕事で発注される作風はイラストのほうです。 そういったことを10年以上やってるので評価とクライアントワークで求められる絵は必ずしも一致しないことが身に染みている。ズブズブです。 こういうとき理由は色々ある。 例えば需要との関係だったり、制作にかかるコストということもある。 まあ、その辺の説明は割愛します。 ともかく、 僕の場合はコンスタントにクオリティを保てると自分でも信じ

スケッチ忘備録 38

思ったように描けないし、記憶できるのはちょっとだけ。 もうちょっと描けるようになりたいな、というのをずっと続けてる気がする。 出来栄えはともかく、あら素敵と描き残したスケッチは何だかんだと良い場面だな。

スケッチ忘備録 37

描いたスケッチが気に入ったら、データでも奇麗に残しておきたい性分です。 2011年からスキャンしてデータを残してます。 グッズを作るでもない。 印刷するでもない。 でもなんとなくきれいに残しておきたい。 写真に撮る人はいるけど、スキャンしてゴミ取りや 色調整したデータを作っている人は珍しいと思う。 だって超めんどくさいし。 おかげさまで、昔のスケッチのアーカイブがあるし、 今更になって画集を作るのが楽だったりする。 ところで旅行中のスケッチなどはスキャンしたデータより、

スケッチ忘備録 36

タブレットが身近になり、デジタルスケッチの認知も上がってきている。 美術館などで、スケッチが禁止されてる理由のいくつかは、デジタルスケッチなら解決できたりもする。 そろそろ、スケッチの良さと課題に対し、評価のアップデートがあっても良いんじゃないかなと思ってます。

スケッチ忘備録 35

ペットボトルの蓋を締めそこなっていて、 防水仕様のリュックの中でスケッチブックが浮いてたこともあった。 ベコベコになったスケッチブックに描いた甲子園、味わい深い歪みは嫌いじゃない。でも(当たり前だけど)描きにくかったので、これがこのスケッチブックの最後のスケッチになった。