スケッチ忘備録 46
あまり知られていないことですが、インクには染料タイプと顔料タイプがありまして、
昨今入手しやすくなった水性マーカー(ブラシペン含む)は染料が多いです。
染料は顔料よりも各種耐性が低く、
スケッチみたいに基本ノートを閉じていて光に当てないなら大きく棄損しませんが、
光にさらされる時間が長い展示用途としては弱いです。(退色します。)
ちな、耐性UPする保護スプレーはあります。
そこで、画材屋さんは、特に退色しやすい赤、ピンク、黄色系の
・染料タイプ(ABTペンとか、コピックなど)
・顔料タイプ(アルブレヒト・デューラー水彩マーカーなど)
と、
それぞれに保護スプレーをかけた物、4種を
室内展示した場合、退色の比較資料を作ってくれたら嬉しいと思っています。
尚、同じメーカーでも染料、顔料、両方売ってたりしますので、
商品ごとに確認するのが確実です。
染料のメリットは 比較的安い点です。
例えばファーバーカステル社の染料マーカーは319円、顔料マーカーは715円です。
また、色数も豊富です。
明るいところで飾る用途なら顔料、
もしくは、染料+保護スプレー(効くのかは不明)。
スケッチブックに描いたり、
描いた後にデーター化して原画は保管するような、
光にさらされない用途なら染料
といったように、染料、顔料の特徴を知ったうえで選択できれば良いなと思いまフ。