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コンピューター上でのクラシック音楽演奏について

▪️Studio Mの配信メモ1▪️

Studio Mでは、ピアノ曲を中心としたクラシック音楽を、作曲された楽譜そのままにコンピューター上で音にして(演奏して)、その音楽を配信しています。

このような方法で音楽を制作する何よりの理由は、楽器の演奏技術がなくても、「好きな曲を好きなように」演奏出来るということです。
コンピューター上の演奏といっても昔のようなコンピューター音楽とは違います。デジタル技術の急速な進歩により、大容量の音源データを高速に処理して、普通のパソコンでもあたかも楽器で演奏しているかのような音楽が作れるのです。

▪️好きな曲を「好きなように」演奏する▪️

自分で楽器が弾けない場合、他の人の演奏で音楽に接するしかありません。そうすると自分の望む演奏とずれる場合があります。
バッハやモーツァルトの鍵盤曲でも、もっと「こってり」した演奏が聴きたいのにやたらとノン・レガートだったり、ベートーヴェンやシューベルトのフォルティッシモがうるさ過ぎたりです。
これらは楽譜通りなのかもしれませんが、いい曲には聞こえません。

自分の思うような演奏がしたいとき、コンピューター演奏は役に立ちます。機械なので物理的なテクニックは完璧です。ミスタッチはありません。ただ、楽譜の指示だけでは、自分の好きな音楽にはならないので、スピードや音の強弱、長さなどを調整して、弾きたかった形に近づけていきます。普通に「いい曲だな」と思える標準的な演奏、一生楽しめるBGMのような音楽が理想となります。

▪️楽器も「好きなように」▪️

「好きなように」という意味では、別の楽器音源にして演奏出来ることもあります。バッハの鍵盤楽曲をギターやハープで演奏することは昔からありましたが、コンピューター上での演奏だと、このような試みも簡単です。楽譜そのままに演奏しますから、編曲もいらず、ピアノの曲もオルガンの曲もそのまますべての音をギターの音に出来ることは実演以上の利点といえるでしょう。

小さなオルゴールの奏でるメロディーが心に沁み入るのと同じように、コンピュータで演奏した音楽も「それがクラシックか」という問いかけとは別のものです。
作曲家が作った作品を純粋にリスペクトし、好きだからこそ、その曲の新たな可能性を知ることは喜びでしかなく、日々試行錯誤を続けています。

▪️バッハ:ゴールドベルク変奏曲▪️

バッハのゴールドベルク(ゴルトベルク)変奏曲を同じ演奏データでピアノとギターにしています。

▪️テネラメンテ▪️

好きな曲を好きなように演奏しているシリーズです。

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