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ブラームス 間奏曲作品118-2 (Studio Mの配信メモ2)

▪️Studio Mの配信メモ2▪️

コンピューター上で好きな曲を好きなように演奏するStudio Mのクラシック音源制作。

そんな好きな曲、好きなように演奏したかったピアノ曲の一つに『ブラームスの間奏曲作品118-2』がありました。

この曲は「Teneramente(テネラメンテ)」というアルバム名の元になった「Teneramente=優しさをもって」という演奏指示で始まる5分ほどの小品です。

▪️冒頭の『Teneramente』な部分▪️

冒頭からの美しいメロディーはまさに「優しさ」にあふれるもので(参照音源①)、後半にも繰り返されます。

スコアメーカー(楽譜作成ソフト)で作った演奏指示の譜面はこんな感じになります。

「参照音源①/冒頭~」の演奏指示譜面

▪️『こんな風に弾きたかった』の部分▪️

この美しい小品は、ブラームスが晩年に生み出した傑作であり、多くのピアニストが愛し、録音も数多く残されています。皆さん心を込めて弾きますから、基本的にはどの演奏も素晴らしく、大きな不満はありません。

ただ、一点、愛するが故に「自分ならもっとこう弾きたい」と強く思う箇所がありました。それが次の参照音源②でいう1分すぎのアルペジオで演奏している部分でした。曲全体でいうと1分半頃と4分過ぎの2回出てきますが、音源も譜面も2回目のほうです。

楽譜でいうと、下の囲った部分になります。

「参照音源②/39秒〜」の演奏指示譜面

ここはこんな風に弾きたかったのです。当然、楽譜は同じなのでそんなに大きく変わるわけではありません(今回はアルペジオを使うということをしていますが・・・)。ただ、こんな頃合いの「タメ」が聴きたかったのです。
とはいえ、ぜひ、色々な演奏で聴いていただきたいと思います。

〜演奏指示譜面について〜
「フォルテ」も「ピアノ」も記号としてはあまり意味がなく、その裏で設定している1-127の強さの指定に意味があります。同じように「クレッシェンド」や「デクレッシェンド」もそれぞれ設定が違い、速さでいうと「フェルマータ」や「リタルダンド」などもそれぞれ設定を変えているので、同じ記号でも指示内容は違うとご理解ください。
この譜面から指示をデータにしたMIDIファイルを作成し、Logic Proという音楽制作ソフトで加工し、配信用にしています。

▪️全曲はこちら▪️
”ブラームス 間奏曲 作品118-2” (アルバム「Teneramente-ver.2-  / Studio M」11曲目)


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