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Kの向くままにおススメ映画『日の名残り』短文紹介

【権謀術数の輩?そんなの関係ない映画】 

原作はカズオ イシグロの同名小説です。

Kの前職場の自称映画好きな先輩。「映画の醍醐味は爆発だ!」なんて言うから「そうなんですねー。」とか言いながら心の中で大爆発、じゃなくて大爆笑した記憶があります。岡本太郎かよ!って。でも、映画の楽しみ方は人それぞれだから、先輩、笑ってゴメン…。

で、この映画、原作は勿論凄いんだけど、映画化した監督とか製作会社がまた凄い。面白い映画になる自信あった?上記のような《爆発》の人にはまるで観る意味がないくらい地味で淡々…。何の映画かというと、、プロフェッショナルな仕事人が、その追求と実践を行う数十年のお話。

政治とか戦争の話題が終始出てきますが、主人公にとってそれはどうでもよい事。彼の考えるプロフェッショナルとは、、

スティーブンス :「雇い主と契約しお給金を貰う以上、依頼の内容に依らず遂行するべき。その依頼が正しいか、必要かは雇い主が判断した上なので、請負う側が改めて考える事はない。」

まあ、それも正しい。1つの仕事の仕方とは思うけれど、、中盤、ユダヤ人というだけでメイド2人を解雇する仕事を任されたスティーブンス。ナチのシンパである雇い主がそう判断したのだから彼はそれを遂行するだけなのだが、、罪悪感が一生心に残りそうだ。Kにはそんな事できない…。プロとは鉄の心を持った仕事人なのです。

因みにスティーブンスのお仕事は《執事》。けど、サラリーマンなんかも同じ事、と思う。仕事や人生に対するスタンスはしっかり持っておこうと改めて思いました。

スティーブンス :「私が考えるに、執事が真に満足できるのは雇い主に全てを捧げて仕えられた時だ。しかしそれは雇い主が地位と富だけでなく道徳的にも優れている事が条件だがね。」

あ、そうそう、恋愛映画でもあります、地味だけど。。


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