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Kの向くままにおススメ映画『皆殺しの天使』ネタバレあらすじ感想日記
こんにちは。インドア派のKです。今回は『皆殺しの天使』。一言で表すと「見えない壁に立ち向かう不条理コメディ映画」です。
こんな人におススメ
◎不条理脱出映画が好きな人
◎シュール過ぎるコメディが大丈夫な人
要注意点まとめ
▲一般的な脱出映画のような刺激を求めている人には向きません
▲白黒映画ですよ
こんな映画です
あるブルジョワの邸宅でパーティーが開催される。夜遅くなっても誰も帰らない。翌日になっても誰も帰らない。そして数日後、まだ誰も帰らない!その内、水や食料が無くなり死者も出る!!しかし誰も帰らない!!!何故だっ?!!
もう少し詳しく
『キューブ』や『ソウ』みたく閉じ込められて出られない、とかじゃないんだよ、開いてるんだよ。強制されてる訳ではないのに何故帰らない?
「紙を食べています。食欲はそそらないが空腹の足しには。」
「水だ、水が出たぞ!」
紙食べたり配管壊して水を得るくらいなら自宅に帰れよ…。
「先生、どうしたら?とても苦しんでいるわ。」
帰れよ。
「不幸な誤解が生まれないように、男性と女性は離れて寝よう。」
帰れよ。
「堕落を避ける為、この部屋に清潔と秩序を保たなければ。今すぐ清掃班を編成しよう。」
k……。
そしてラスト、、何故か突然の全員帰宅!
何で?!何で帰れるの??
観た後はこんな気分になりました
鍵も掛かってないし普通に開いてる。何度も言うけど何故帰らないんだ?!
何処を調べても明確に答えられる人はいないようですが、、自分なりに考察してみました。
■Kの考察①
ブルジョワ批判ですね、監督のいつもの。普段紳士淑女を装っている彼らも本質的には彼らが見下す野蛮人と同じ、というかそれを隠している分余計に悪質。野蛮人との大きな違いは自ら実行しない(できない)事、何故なら責任を取りたくないから。自分の行動(帰宅)が発端となってパーティー終了になる事を嫌ったのでしょう。そんな彼らにはお似合いのエンドレスパーティーだ!
心に残ったセリフ
レティシア :「想像して。私たち何回場所が入れ替わったかしら。この恐ろしい永遠の間に、私たちが何千に及ぶチェスの駒だったか。」
■Kの考察②
上記の考察①では説明のつかない現象がいくつか起こるのでこっちが本命かも。誰も帰宅できなかった理由、それは、、
監督が決めたルールだから!……ダメ?
障壁も障害も何もないけど部屋から出られないお話と決めたのです。
レティシアのセリフのチェスに例えると、ポーンが最初だけ何故2マス動けるのか?何故相手の駒を取る時だけ斜めなのか?それはルールだから。理由を知ってもルールは変わらない。楽しめればいいじゃない。
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