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Kの向くままにおススメ映画『緋牡丹博徒』ネタバレあらすじ感想日記

こんにちは。堅気のKです。今回は『緋牡丹博徒』。一言で表すと「藤純子♥な任侠映画」です。



こんな人におススメ 

藤純子、高倉健が格好良い!
義理とか人情を重んじる人は涙が零れる事必至、かも
◎まあ、大筋はハッピーエンドです


要注意点まとめ 

▲任侠活劇映画ですから基本は勧善懲悪、哲学とか求めてる人には×。しかし、義理人情が哲学と言えば哲学かも。


こんな映画です 

お龍 :「肥後熊本は五木の生まれ、姓名は矢野龍子、通り名を《緋牡丹のお龍》と発します。よろしくお引き立ての程、お願い致します。」

肥後熊本、矢野組の親分が辻斬りに倒れ、組の博徒一家は事実上解散、一人娘のお龍は父の仇を探す流浪の一人旅に出ます。その道中、お龍が人助けをしたり博徒の出入りなどに巻き込まれたりするお話です。


もう少し詳しく 

正義の主人公 vs. 悪党ども、という王道パターンで何も考えずに観れる活劇映画。その分、藤純子と高倉健の格好良さだけに浸れます。お龍は義理・人情・正義・剣術、と任侠映画の主人公としては全てを備えています。さらに更に、お茶・お花・お裁縫・美人・母性・笛・かんざし攻撃、と男博徒にはない特徴も持ち合わせており、正に完璧過ぎる主人公なのです!
反して、どうでも良い事ですが、山城新伍がアホな役で出てますね。若山富三郎はギリギリOKとしても山城はアウトです!チョメチョメです!!コイツらが本作品の品位を下げてます。というか大衆娯楽にまで下げる重要な役割を担ってます。

シリーズは全8作品が撮られましたが、回を重ねる毎に尻すぼみ(Kの主観)。任侠物はこの緋牡丹1作目が撮られた頃が頂点で、その後は段々と実録ヤクザ路線に変遷していく時代でした(と誰かが言ってました)。


観た後はこんな気分になりました 

上記の通り「何も考えずに観れる」 のですが、何となく考えてしまう事  ↓
大体博徒の女親分というのがどれ程いたのか、という この映画をそもそもから覆すような疑問。劇中、堂萬一家の親分も女性ですが実際には少なかったのではないでしょうか。
矢野組の跡取りに男がいなかった為に組が解散となったり、お龍のセリフ「私は今日から男になるとよ」からも判る通り、一家の親分は女性には難しいという事でしょう。

しかしこれはその時代、女性が男性を陰で支える時代のお話です。
強く美しく格好良いお龍。女性とか男性とかそんな上っ面には関係なく、こんな親分なら子分になってあげてもいい、というか子分にしてください!


心に残ったセリフ 

お龍 :「死んでもらうばい!!」

普段物腰穏やかなお龍がラストで父の仇に言い放つこのセリフ、痺れます!それから、「ばってん」とか「そぎゃんこつ」とかお龍の一言ひとこと。
熊本弁、良いですねー。因みに、非常に似てるけど博多弁ではないけんね!


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