Kの向くままにおススメ映画『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』ネタバレあらすじ感想日記
こんにちは。プロレタリアのKです。今回は『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』。一言で表すと「反ブルジョワ飯テロコメディ映画」です。
こんな人におススメ
要注意点まとめ
こんな映画です
ブルジョワジーとは、当時のフランスでは働かなくても生活できるような相当な資産を持っている人の事です、凄い簡単に言えば。
そんなブルジョワジーの愉しみは《お食事会》…ですが、何らかの邪魔が入り絶対に開催できない、というシチュエーションコメディです。
もう少し詳しく
どんな邪魔が入るのか、というと…
■日時を間違えて開催できない
■行きつけのレストランに入ったら店主がその日に死亡していた
■警察が来ると勘違いして延期
■カフェに入ったが注文が全て品切れ
■軍事演習のため中止
■テロリストの襲撃 など。
とにかく、徹底的に食べられない!段々と可哀想になってきますが…。
監督はブルジョワジーに何か恨みでもあるのか?そのヒントは時々挿入される謎の場面にありそうです。
一本道の他は何もない荒野を怠そうに歩くシーン。
どんな近場に行くにも運転手付きの高級車で乗り付ける彼らですから、これが現実の場面でないことはすぐに判ります。
では、この脈絡のないシーンは何?ということですけど、、コレは
「彼らの人生は一本道でつまらない」「目的地も実りもない」、というメッセージではないでしょうか。
なので、監督はブルジョワジーに対して恨みというより、冷めた目線で見ていたに違いありません。
時代によって幾分意味合いが異なる《ブルジョワ》ですが、監督が指しているのは自分の立場や財産を守る事に専心する《政治屋》とかその他《俗物》の事でしょう。彼ら俗物の愉しみをささやかに邪魔する、《プロレタリア》必観映画、かもしれません。
観た後はこんな気分になりました
しかし、そんな事は考えず、「次のお食事会は何で中止になるのかな?」と単純に愉しむのもまた正しい観方。
シニカルでブラックなエピソードの連続ですのでそういうのが好きな人にはピッタリ。苦笑と戸惑いの嵐ですよ。
心に残ったセリフ
無神論者ブニュエル監督のメッセージが色濃く出ている場面。人間味溢れる聖職者の存在に依って正にブニュエル監督の映画だと思えました。
デュフール司教は積年の怨恨、両親の敵討を果たします。猟銃で。もし神が居たら司教の罪もお赦しになるはず。Kも赦します。
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