Kの向くままにおススメ映画『コンタクト』ネタバレあらすじ感想日記
こんにちは。夢を追い続けるKです。今回は『コンタクト』。一言で表すと「科学と信仰の融和の映画」です。
こんな人におススメ
要注意点まとめ
こんな映画です
カール セーガン原作。
アレシボ天文台で研究をしていたエリーは、政府に地球外知的生命体探査プロジェクトの研究費を打ち切られ、中断を余儀なくさせられてしまう。
もう少し詳しく
どんな苦境や妨害に遭っても決して諦めない強い信念、そして初心を保ち続けるエリー。その執念のような拘りの理由は、彼女が9歳の時に亡くなったパパとの絆でした。
そしてラストは夢か現実か、宇宙人とも夢の世界とも説明のつかない非常に不思議で感動的なお話でした。
…主人公目線で観るならそうなります。
観た後はこんな気分になりました
…が、しかし、政府やドラムリン博士の考えも否定はできません。
最初観た時は非常に嫌な奴と思いましたが彼の意見は至極真っ当。
エリーは自身の夢の為に誰がどれだけのお金を払っているか、それを考えるべきでしょう。誰しも大小多寡にかかわらず夢や探求心は持っているはずですが、それを満たす為に他人のお金や時間を無制限に使える訳ではありません。
……けど、エリーは例外、、いいじゃないか主人公だもの。謎の大富豪ハデン氏が何故か援助してくれたり、ドラムリン博士がテロリストに殺害されて好機が巡ってくるとか、随所で炸裂する映画的ご都合主義!
この直後、伏線が即回収されドラムリンに報いが……嫌な奴ではあったけれども、これ程壮絶な最期を遂げるとは、やり過ぎだろ、、合掌。。
そんな無茶が過ぎる展開の連続、そして科学、宗教、夢、お金、政治、、色んな要素詰め詰めでごった煮だがメッセージも多いぞ。意地悪な物言いをしなければSFエンターテイメントとして非常に優秀な作品です。
ところで知らなかったけど、北海道にそんな施設が建造されてたんですか。
( ↑ 意地悪?)
心に残ったセリフ
この時のパーマーの論破顔!流石は神父のなり損ない、口が上手い!
証拠ね…エビデンスとも言うけれど、Kはパーマーと同じく反エビデンス派。証拠がないものも存在します。逆に証拠があっても正しいとは限りません。
そしてラストで一転、エリーは証拠がないものを信じるただ一人の地球人になるのでした。エビデンスに囚われていては夢のない人間になっちゃいますよー。
流石パパ、上手い事言う!証拠はないけど居るかもね。ただし、宇宙人は居るのか?という映画ではないんです。
『コンタクト』の意味は終盤で解ります。宇宙規模の壮大なお話かと思いきや、超々個人的なお話でもあったのです。
ところで、原作者のカール セーガンは、本作のエリーと同じで宗教やエビデンスのないものは信じない典型的な科学者だったそうです。しかし、晩年は大病を患います。闘病中、最新治療の効果もない中、複数の宗教指導者が回復祈祷を捧げたそうで、これに対し彼は「大変勇気付けられた」 と最後の最期でエビデンスのないものに理解と感謝と敬意を示したのでした。
という事で、カール = エリー であり、同時にハデン氏でもあり、要するにこの作品自体がカールの人生の現身と言えるのではないでしょうか。
EDのテロップ「FOR CARL」とは勿論、原作者カールの事。惜しくも本作公開の直前に亡くなってしまいますが、コレを観たら号泣しただろなー。
科学と宗教は方法が違うだけで目的は一緒なんだよ。科学も信仰も否定しない、無茶苦茶だけど素晴らしい人類愛の映画でした。
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