Kの向くままにおススメ映画『ジャンヌ ダルク裁判』短文紹介
【聖人になった農民の映画】
歴史をあまり理解せずに観たので、鑑賞後に少し勉強してみました 。↓
フランス ドンレミ村の農民の少女 ジャンヌ ダルク。度重なる敗戦で疲弊し切っていたフランス軍は、「神の声を聞いた」というこの少女を軍の指揮官の一人に任命。文字通り神頼みって事です。
そしてジャンヌの初陣 オルレアン包囲戦。それまで半年間に亘り敵国イングランドに劣勢だったオルレアンでの戦いですが、ジャンヌが指揮を執るとなんと10日足らずで奇跡的に攻略!
その後の戦いでも快進撃を続けます。
しかし、コンピエーニュで敵国の捕虜となった後、様々な政治的取引を経てフランスのルーアンに戻されます。
ここからが本作の始まりですが、前提を知らないと どゆこと?てなりますよね。
ルーアンで行われた異端審問。政治的思惑により、結論は初めから決まっていました。
裁判でジャンヌに対して行われる尋問は全て罠。やり取りの1つ1つが深く重大ですが、ジャンヌは常に冷静で神懸った返答をするので注意していないと罠とは気付かないような場面の連続です。
そしてラスト…。この時ジャンヌは19歳。
結末は誰もが知っているけれど不条理で悲しいお話でした。
映画は以上で終わりですが、せっかく歴史の勉強をしたのでその後日談を。
かくして聖ジャンヌが誕生したのでした。
悲劇のヒロインであり、カトリック教会の聖人、そして《オルレアンの乙女》とも呼ばれるフランスの国民的英雄。
何故そこまで崇められるのか?
ジャンヌの初陣 オルレアンの戦いで仮にイングランドが勝利していたなら、フランスはイングランドに征服されていました(現代の歴史研究家の概ね一致した意見)。
要するにフランスはジャンヌが命と引き替えに守った国なのです。
ほぼ同様の映画『裁かるゝジャンヌ』よりも好みです。
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