Kの向くままにおススメ映画『シャンドライの恋』ネタバレあらすじ感想日記
こんにちは。純粋な心を持つが財産は持たないKです。今回は『シャンドライの恋』。一言で表すと「愛と契約の映画」です。
こんな人におススメ
要注意点まとめ
こんな映画です
ジェームズ ラスダン原作。ラスダンだがそんなに長くはない。
アフリカにて。シャンドライの夫が反政府的な活動をしていたとみなされ逮捕される。その後、シャンドライは単身ローマに亡命し、ピアニスト キンスキーの屋敷で使用人の仕事をしながら医学の勉強に励んでいたが、突然キンスキーに求婚され困惑する。
もう少し詳しく
純粋な愛のお話か、とも思ったけどチョット違う。キンスキーは純粋ではあるけれど、アプローチが少々気持ち悪いんですよね。コレは、ご主人と使用人ていうキンスキーが裕福でなければ成り立たない関係。もし対等なら「やめてください!」とか言われて終わると思う。。
しかし、使用人とはいえシャンドライはそれが言えない性格ではないと思うので、初めからキンスキーに気があったのかも。中盤でそれを示唆するような場面もあります。
観た後はこんな気分になりました
セリフはあまりなく、起きている事象は映像から、人物の心理描写は音楽から読み取る仕組みになっています。なので、1度観ただけでは意味が解らない場面もままありました。
何故キンスキーが部屋の写真を撮っていたのか、滅多に外出しない彼が頻繁に家を空けるようになったり、部屋が徐々に殺風景になっていったり、、シャンドライはゴミ箱の手紙で薄々気付いていたようですが、Kは終盤でやっと解った!そして3度目の鑑賞で多分ようやく全回収。良質な映画の多くは1度では良さが分かりませんね。(Kの映画読解力が乏しいだけという説もあるが、、)
心に残ったセリフ
…詰んだか、キンスキー。。ラスダンどころかまだ序盤。。
彼は相続した財産とピアノしかなく、内向的で友人もいない人。
だがしかし!そんな人ほど火が着けばそれこそ「何でもする」もの。
夫を心より愛していたシャンドライですが、彼女の行動は決して間違っていないと思います。キンスキーも人生賭けたのです。最初は気持ち悪い奴だと思ったけれど、最後は本当に純粋でしっかり筋を通す立派な青年だと思えました。これも一つの愛の形?それか契約とも言えるかも、お金の力ですから。
邦題は『シャンドライの恋』。でも《恋》じゃないよねー、《愛》の方が良い気がします。韻も踏めるし。
そして原題の『L'assedio』、調べたら直訳は「包囲」。…包囲??
そう言われれば、最後のシャンドライの状況は間違いなく《包囲》です。
人間誰しも1つの目標に対して他を気にせず全力で挑めるなんて恵まれた事、実ははあまりないかも。だから《包囲》された場合の行動選択は重要です。1点集中か全対応しかありませんけど(もしくは撤退…)。シャンドライは何を選んだんでしょうね。
ところで、こんな事言うと巨匠に対して失礼ですが、『ラスト タンゴ イン パリ』(略してラスタン)の時より監督として確実に成長している!あっちは最初から最後まで気持ち悪いオッサンでしたからね。(名優に対しても失礼スミマセン)
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