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思い出を飾る
新しい年が始まりました。
節目を迎えても、日々の暮らしは他の日と同じように続きます。それでも、節目を意識すれば、心のなかに滞っていることに区切りをつけたり、温めてきたことを実行に移したり、自分の背中を押すきっかけになるのがいいなと思っています。
今年もstudio fukuはお客様のご要望に丁寧に寄り添い、喜んでいただけるものづくりに取り組みます。技術向上の努力も重ねてまいります。ご愛顧賜りますようよろしくお願いいたします。
さて、昨年の晩秋に埼玉県飯能市にあるムーミンバレーパークに出かけました。
湖を囲む遊歩道を歩きながら、赤や黄に色づいた木々やキラキラと光る湖面を眺める時間にとても癒されました。近くに住んでいたら年間パスポートを購入して、湖岸のベンチに座り、本を読んだり絵を描いたり、散歩をしたりしたいなぁと思うほどの素敵な場所でした。
入場チケットにはいろいろな図柄があったのですが、私が受け取ったものには、裁縫道具が入ったカゴのなかでお昼寝をしているリトルミイが描かれています。
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とても可愛い図柄なので、絵葉書がないかと探してみたのですが、ありませんでした。諦めきれず、このチケットを額装してみることにしました。
100円ショップに行き、できれば木製の額がないかな、と探しました。ちょうどチケットと同じくらいの、小さめのものが見つかりました。
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チケットをそのまま飾るのでは、なんだか味気ないので、ミイの図柄を中心にして、まわりを布地で囲ってみよう!と思い立ちました。紙を使って、どのくらいの大きさの布枠が必要かなと、確認してみます。
このくらいで良さそうですね。さて、どんな生地を合わせましょうか。
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こんなときにいつも登場するのが私のハギレ箱です。お気に入りの布はどんなに小さくても取ってあります。探ってみると、チケットの色に合いそうなものが見つかりました。
どの部分を使うか決めたら、外枠、内枠の角になるところに印をつけます。
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ミイの図柄が入る部分に切り込みをいれます。
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余分な布をカットしながら、台紙とする紙を布で包むようにボンドでつければ、こんな感じに出来上がります。
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チケットを合わせ、額にいれれば、こんな感じに仕上がります。
ミイが花柄のお布団に包まれているように見えてきます。いい夢見てね。
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額を飾った仕事場の壁には、洋裁にまつわる絵葉書などを飾っています。
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1枚づつ、ゆっくり増えています。この仕事を続けることができたなら、壁いっぱいになる日も来るでしょう。その日を夢見て、今年もコツコツ頑張ります。
みなさまにとっても、素敵な一年になりますよう、お祈り申し上げます。