ファスナーの引手にひと工夫
手の動きが不自由ですと、ファスナーの開け閉めに苦労することがあります。
小さな引手をつかめない、引手を思う方向へ引けない、だから助けが必要になる...
けれど、簡単な工夫で、自分でできるようになるかもしれません。
■ファスナーの引手ってなに?
ファスナーを開けたり閉めたりするときに、指先でつまむところを「引手」といいます。
引手には、目立ちにくいよう小さなものもあれば、つまみやすくデザインされたものもあります。
ファスナーは服や鞄など本体の「デザイン性」や「用途」に合わせて選ばれているので、購入した服や服飾雑貨に必ずしも自分が使いやすい引手がついているとは限りません。
そんなときに、簡単にできるアレンジをご紹介しましょう。
■ひもをつける
アウトドア系の服や鞄には、ファスナーの引手に布やひも、皮の持ち手がついていることが多いです。手袋をした手、濡れた手でも動かしやすいように...という意図かもしれませんね。
ひもは簡単につけられますから、やってみてください。
20cmくらいのひもを用意し、輪に結んでおきます。ひもは手芸店や100円ショップなどで手に入ります。長さはお好みで調整してください。
■携帯ストラップをつける
引手の先の穴が小さければ、携帯ストラップのような細いひもでできたものを取り付けましょう。
ストラップの先にご自身がご自身がつまみやすいボタン、握りやすいボタンなどを付けるのもよいでしょう。
■ボタンをつける
ころんとした形の2~3センチくらいの大きさのボタンをつけると指先で掴みやすくなります。
ボタンは、裏に「足」がついているタイプのものを選びましょう。
ボタンを、直径10mmの二重環で、引手の先に取り付けます。二重環は手芸店やアクセサリーパーツのお店で手に入ります。
■注意していただきたいこと
ファスナーのスライダーには繊細な機構が施されていることがあります。スライダーの穴に何かをつけると、この機構が壊れてしまうことがあります。アレンジをするときは、「引手の先」か「引手の根元」につけるほうが安心です。
また、「引手の根元」に取り付けるほうがスライダーとの一体感が増しますが、一方で、引く方向が若干ずれるので、引く動作にコツが必要な場合もあります。
「引手の先」につけるのも、「引手の根元につけるのも、一長一短ありますので、試してみて、動かしやすいほうを選んでください。
■まとめ
ファスナーの引手に少し工夫をするだけで、操作しやすくなり、自分でできることが増えるかもしれません。ご自身にあった方法を見つけて、日々の暮らしを楽しんでくださいね。
■デザインシート
こちらを参考に、使いやすくアレンジしてみてください。
また、ご家族やご友人に依頼するときに、ご自身の希望を整理するためにご活用ください。
■ファスナーつまみの販売
こちらで、「ファスナーつまみ」を販売しています。
上記でご紹介した「ボタンをつける」のと同様に、ファスナーの引き手に取り付けて使用するものです。どうぞご活用ください。
■オーダーやリフォームのご相談
studio fuku ではリフォームやオーダーのご相談を承ります。
価格はデザインや仕様により異なりますので、お気軽にお問い合わせください。