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#39: クリック演奏に慣れよう

お久しぶりです、もりーです。

かなり久しぶりの更新になります。
来月以降もかなりムラのある更新にはなりそうですがぼちぼち続けていきたいと思っています。

今回は音源を作りたいバンドさん向けに、レコーディングをサクサク行うコツをお伝えしたいと思ってこの記事をかくことにしました。

レコーディングには以前から書いているとおり、複数のマイクを同時に録音する「一発録り」と1パートずつ重ねて録音していく「重ね録り」がありますが、そのどちらでも応用できるテクニックになっていますので、レコーディングに興味があるかた、素早く効率的にレコーディングしたい方は読んでみてください!

レコーディングは時間との戦い

そもそもアカペラーは基本的に多忙

アカペラーはそもそも時間のスケジュールがきついです。4声バンドならともかく、6人の予定をあわせることってまぁ難しいわけです。
なので、レコーディングするとなるとなるべくNG無しで素早く録ることが優先事項になってきます。

機材のセットアップに1時間?もったいなさすぎ!!!!

機材のセットアップに手間取って1時間程度かかるバンドさんをよく見かけますが極めてもったいないです。
わざわざンバンドメンバーの時間を揃えて、お金払ってスタジオを借りてるのに、機材のセットアップに時間かかるのはもったいなさすぎるのでサクッと録音開始できるように事前にインターフェースのドライバーをインストールしておいたり、事前にプロジェクトファイルを作っておくくらいはやっておいたほうが絶対にいいです。
(ドライバーの存在を知らない人がそもそもこの界隈多いんですけどね笑)

また、効率的にレコーディングするために、セットアップを待っている間、しっかりとウォームアップや打ち合わせをするようにしましょう。

時は金なりです。

1曲1時間、または1人1時間を目安に録ろう

一発録りで全員で録る場合は1曲1時間を目安に、重ね録りの場合は1人1時間を目安に録音できるようになりましょう。

また、スタジオを予約する場合は曲数+1時間 or メンバーの人数分時間+1時間を目安に予約すると準備や撤収の時間を考慮することができます。


基本的に時間がかかる割にグダることや慣れないことをする苦痛感、スケジュールを決めるストレス、気持ちよくない歌い方など、様々な要因がアカペラーを音源づくりから遠ざけてしまっている感じはありますが、全て軽減できることなのでぜひこの先も読み続けてください。
次の大見出しではいかにしてそのような嫌さを軽減できるか解説します。

レコーディングに慣れよう

効率的なレコーディングがバンドで難しい理由として、演者がレコーディングという形態の歌い方に慣れてなさすぎるというところがあります。

マイクの前に立って歌うということに慣れていないため、いつもの調子で歌うことができず、結果的にベストなテイクが時間内に取れずに消化不良のまま終了、という方を多く見てきました。

レコーディングはあくまで音源を作るという目的のために取る方法でしかないので、そこまで緊張するものでもないですし、慣れてしまえはライブより安定して楽に歌えます。
そこはやはり今のアカペラ界隈のライブ至上主義、そしてコンペなどは全て最終的に音源ではなくライブでの審査になるというところから来たものなのでしょう。

ここではレコーディングの際慣れるべき点をいくつかTipsとして書いておきますので、レコーディングをサクサク勧めたいという方はぜひしっかり読んでください。

自分の声を耳元で聴くことに慣れよう

ライブと録音の大きな違いとして、自分の声を耳元で聴くところがあります。
アカペラのライブではほとんどの場合、モニタースピーカーを通して自分を含むバンドの音を聴きながら演奏しますが、レコーディングの場合、耳に直接流れ込みます。

初見だとかなり違和感があり、人によっては気持ち悪く感じるものですので、せめてオーディオインターフェースを持っている方だけでもダイレクトモニタリングの感覚に慣れてほしいなぁと常々思っています。

頭を揺らさない

The First Takeのシンガーを見ると分かる通り、レコーディングの場合は、マイクは常に一定の距離と角度を保って歌うのが理想的です。
(シャウトなどはそういう音色/表現なので特例とします)

レコーディングの際、最初にマイクの高さやスタンドの角度、ポップガードの位置などを調整するのはそこから大きく動かないでね、という意味もありますので、変に離れたり、頭を揺らしたりしないようにしましょう。

ライブのレコーディングは違うので、ノリノリで動きながら歌うのはライブまで取っておきましょう。

クリック演奏に慣れよう

これこそレコーディングにグダる大きな理由です。

多くのアカペラーにとってメトロノームは練習の途中に「外す」ものです。
しかし、音源を作るにあたり正確なテンポキープは必要不可欠であり、クリック演奏はそれを手っ取り早く実現する最適解です。

また、各パートの録音を各自が自宅などで行った録音データでMIXを行う場合、クリックという絶対的な基準が無いとDAWに取り込んだときにとんでもないことになります。

どんなにリズム感が良い人でもライブの感覚で歌うと無意識的にサビで走ったり、ABメロでもたついたりすることが非常に多いです。
レコーディングの場合クリックが流れているのでそれに乗っかって歌うといつも通り歌えずに気持ち悪かったり、思い通りの発声ができなかったりします。
(そもそも楽譜どおり歌ってたらそこまで大きな違和感はないと思いますが無意識的に楽譜の音符飛ばしてたりするのはあるあるですよね)

なので、普段から音取りとは別にクリックを聴きながら正確に歌うというクセを身に着けておけはかなりスムーズにレコーディングすることができます。

もちろんライブはその場の雰囲気などがありますし、テンションも上がるので走ることが悪いとは微塵も思いません。
レコーディングとライブは根本的に違う目的のもと行っていることだと考えたほうがこのあたりはいいかもしれません。

結論

効率的なレコーディングを行う場合に必要なことがいくつか出てきたので確認しましょう。

  • テキパキと機材を用意するための事前仕込みを入念に行っておくこと

  • その間に演者はしっかりとウォームアップ(&音の確認)すること

  • レコーディング中みだりに頭を揺らさないこと

  • 普段から自分の声を聴きながら歌う練習をすること

  • 普段からクリック演奏に慣れること

これらを意識することで、効率的にレコーディングを行うことができるため、音源を作る心理的ハードルも低くなりますし、こちら側(エンジニア側)も潤うのでより良い機材でレコーディングして…という良い循環を行うことができるのではないのかな、と感じています。


久しぶりの更新で、なかなか筆が進まないため、稚拙な文章になってしまいましたので、レコーディング関連のことは今後も発信していきたいなぁと思いました。

この記事が勉強になったな、こういうところは意識したことなかったなと思った方はぜひこちらの記事を引用RTして拡散していただけるとモチベーションに繋がります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
もりーでした。

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