
会津〜喜多方 たべある記【前編】
ひと月の間に会津〜喜多方を2回に分けて食べ歩きをしてきました。
運動不足の解消も兼ね、ロードバイクを日産バネットを借りて積み込み、猪苗代湖一周60キロを走破するつもりでしたが
あいにくの大雨予想。
ガラガラのバネットを駆って、ただただ食べて飲む旅になりました。

東京から東北道で約3時間。まずは大内宿の三澤屋で蕎麦を食べます。ネギを使って食べるあの有名な蕎麦です。




夫婦共々、高遠そばを。鮎の踊り子も頼みます。


これです。これがずっと食べたかった。とても美味しいお蕎麦です。
ネギが湾曲していてちゃんと食べやすい形をしています。ネギの先の麺を掬うあたりを少し齧ってやると、摩擦係数が増して、より食べやすくなります。
『ネギはわざと曲げて育ててるらしいよ、すごいよね』と教えてくれた妻のネギはものすごく真っすぐでした。



大内宿を後にして、猪苗代へ向かいます。

自転車で一周するはずだった猪苗代湖を車で一周。思ってたより広いです。海みたい。

はくちょう丸とかめ丸。かめ丸は船上レストランとして再開されるそうです。

夕餉は会津若松「鶴我本店」さんへ。
日曜の会津若松は営業してる店が少なく、ここを予約してなかったら夕食難民になったかもしれません。

会津の地酒13種飲み比べ。飛露喜と会津ほまれが好みでした。

とても柔らかくて肉厚な馬刺しです。美味しかった。
宿は東山温泉の昭和な温泉ホテルへ。
温泉につかって浴衣姿でカラオケして、卓球もしちゃう?とこれまた昭和な過ごし方をして…いつもはビジネスホテルで寝るだけという旅行が多いので、夫婦で宿でこういう遊び方をするのが新鮮で楽しい。

翌朝は朝7時から開いてる坂内食堂さんで朝ラーしました。

東京の坂内ラーメンさんとはスープの味が違うそう。

私はネギチャーシューを。

妻はしなそば。
あっさりした見た目ですが、一口スープをすすると動物系の出汁がガツンと感じられて驚きました。
食べ進めていくとまろやかな塩味が麺とチャーシューを包み込む、三位一体を感じる美味しいラーメンでした。
確かにチェーン展開してる坂内ラーメンさんとは一線を画す味です。

夕方にもう一軒行きたいラーメン屋さんがあるので腹ごなしに山に向かいます。

アスパラの畑を初めて見る。竹みたいでビックリ。太くて美味しそうなので買って帰りたかったけど直売所はしまっていました。

雄国沼を目指し峠道を走らせていたら道路脇に黒い影が動いているのが見えました。
それがツキノワグマだと気付いた瞬間
『熊だ!』
と夫婦同時に小さく叫び、車を急停止。横目でドアがちゃんと施錠されていることを確認して、ホッとした瞬間
『ガチャリ』
と音がして鍵が開錠される。
(なんで⁉)
と思ったら、熊におどろいた妻が慌てて鍵を触って、逆に開けてしまった模様。あーびっくりした。
熊もこちらに気づいてササっと茂みの中へ逃げていきました。
立ち上がったら私と変わらないくらいの体長があったと思います。のちに調べたところ立派な成体だった模様。
出るとは聞いてましたが、実際に目の当たりにして、緊張感ハンパないです。

雄国沼へ到着しましたが、熊目撃ポイントから1キロくらいしか離れてません。熊鈴の用意がないので伊集院光氏のラジオを流しながら散策しました。ドスが効いててよく通る声なので。
熊鈴や虫よけ、飲み物は必携です。

ニッコウキスゲには少し早い時期ですが何輪か咲いているのが見れました。

カエルたちの声や時折吹く風が心地良くて、静謐で。
天国みたいな場所でした。
そろそろもう一杯食べれそうかね、ということで町に戻り、一番行きたかった『食堂なまえ』さんへ。

あれ?
しまった。月曜なので安心してましたが、早期終了したもようです。

近くでまだ営業中の店を探して『源来軒』さんへ。
喜多方ラーメンの元祖と云われるラーメンは、もちもち多加水麺を、甘味、香味の薫る出汁がしっかり受け止める、美味しいラーメンでした。

食堂なまえの再訪を誓って、東京への帰路につくことになりました。