世界一かわいい“好きバトル”に心が溶けた――絵本『どんなに きみがすきだか あててごらん』感想文
「 好きが無限に広がる、微笑ましいうさぎの物語 」
サム・マクブラットニィ 作 / アニタ・ジェラーム 絵 / 小川仁央 訳
出版社:評論社
《 読書感想 》
今年最初の絵本『どんなに きみがすきだか あててごらん』を読んで、気づけばニヤニヤが止まりませんでした。だって、小さなうさぎが一生懸命「ぼくはこんなに好き!」と手を広げたり、「月まで好き!」と叫んだりする姿、かわいすぎませんか? それを受け止めて、さらに大きな「好き」を返す大きなうさぎも、本当に素敵! もうこれは、世界一かわいい「好きバトル」です。
でも、この「好き」のやり取り、もし自分だったらどんなふうに伝えるだろう? と想像してみました。「ぼくはケーキ全部食べるくらい好き!」とか、「休みの日をぜんぶあげるくらい好き!」とか、そんな具体的な「好き」を並べるかもしれません。でもそれを聞いた大きなうさぎは、きっと「ぼくはケーキ工場ごと好き!」とか「365日全部好き!」って返してくるんでしょうね。この絵本の楽しさは、そんなふうに自分に置き換えて考えても、思わず笑顔になれるところだと思います。
そして最後のシーン。小さなうさぎが「月まで好き!」と言って眠りにつくと、大きなうさぎがそっとある言葉を囁く場面。これはもう、心がじわっとあたたかくなる名場面です。わたしも誰かにこんなふうに囁いてみたいけれど、現実では「え? どういう意味?」って言われそう。でもそれでも、ちょっと挑戦してみたくなるくらい、この絵本には伝えたい気持ちを引き出す力があります。
この絵本は、ただ読むだけじゃなく、読んだあとに自分も「好き」を誰かに伝えたくなる、そんな楽しい気持ちにさせてくれます。読むたびに新しい「好き」の形が浮かんでくるので、何度でも楽しめる一冊です。あなたもきっと、この絵本を閉じたあと、ちょっとワクワクした気持ちで誰かに「好きだよ」って伝えたくなるはずです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
■ ネットでの作品紹介・感想
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~ 『うさぎの絵本』の感想文 ~
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