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【絵本感想】『やさしいライオン』



「 みなしごライオンが教える、離れても消えない一途な愛 」




👑やなせたかしの名作えほん👑

作・絵:やなせたかし
出版社:フレーベル館



👀 読書感想 👀

『やさしいライオン』は、ライオンのブルブルと犬のムクムクが、とても仲良くて心あたたまるお話です。

ブルブルは、まだ小さいころにお母さんを失ってしまい、いつもブルブル震えていたので「ブルブル」と呼ばれていました。

そんなブルブルをお母さんのように育てたのが、犬の「ムクムク」です。

ムクムクはブルブルにたくさんの愛情を注いで、ブルブルはやさしいライオンに成長していきます。



でも、ある日ブルブルは都会の動物園に移されることになり、ムクムクと離れてしまいます。

都会ではブルブルはサーカスで人気者になりますが、夜になるといつもムクムクのことを思い出して、さびしい気持ちになります。

ムクムクは、ブルブルにとって本当のお母さんのような存在で、ブルブルは彼女のことを忘れられません。

ある夜、遠くからムクムクの歌声が聞こえた気がして、ブルブルは檻を破ってムクムクに会いに行くことを決心します。


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このお話で一番心に残ったのは、ブルブルがどんなに有名になっても、ムクムクのことを忘れずにずっと思っていたところです。

都会でたくさんの人に愛されていたブルブルですが、ムクムクとの思い出が彼にとって一番大事で、夜になるとその気持ちが強くなって、会いたいという気持ちが大きくなったのだと思います。

ムクムクが年をとって弱ってしまっても、ブルブルにとって彼女は変わらず大切な存在で、それがとても感動的でした。



ブルブルが檻を破ってムクムクに会いに行く場面は、彼の決意と愛情がすごく伝わってきて、読んでいて胸がいっぱいになりました。

ブルブルは、どんなに遠くにいても、ムクムクのことをずっと思っていたんだなと思います。

私も、ブルブルのように誰かを大切に思い続けることがとても大事だと思いました。



また、このお話は「家族って何だろう」ということを考えさせられる内容でした。

ムクムクは犬で、ブルブルはライオンですが、見た目が違っても心がつながっていることで、二人はまるで本当の親子のように大切にし合っているのがわかります。

家族は血がつながっているだけじゃなくて、心のつながりが大事なんだなと感じました。



特に最後に、ブルブルが年老いたムクムクにそっと寄り添うシーンは、とても印象に残りました。

ムクムクが弱っていても、ブルブルにとって彼女は変わらず大事な存在で、その気持ちが伝わってきました。

二人の絆は、時間が経っても、離れていても消えることなく続いているのがわかり、読んでいて心が温かくなりましたが、同時に少しさみしい気持ちにもなりました。



『やさしいライオン』は、家族や大切な人とのつながりの大切さを教えてくれるお話です。

読んでいて、私も自分の家族や友だち、まわりの大切な人との絆をもっと大事にしたいと思いました。

ブルブルとムクムクの深い愛情が描かれたこのお話は、やさしさに満ちていて、心に残る素敵な絵本だと思いました。

誰かをずっと大切に思い続ける気持ちって、どんな感じだと思いますか?

『やさしいライオン』のブルブルは、母親のように育ててくれたムクムクに対して、どんなに時間が経っても、離れていても、ずっとその愛を忘れないんです。

その一途な想いは、本当に切なくて、深い愛情に胸が締めつけられます。

そんなブルブルの姿を見て、自分の大切な人を思わずにはいられなくなるかもしれません。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



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