26歳
少し前に、26歳になった。
少し前というかだいぶ前だけどもしばらくは26歳の人生を歩む予定なので、この1年の抱負のような話をしたいと思います。
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26歳、私にはとても魅力的な歳。
昔出会った素敵な子が、26歳だったから。
それは5年前の留学中。
同じ授業を受けている人たちの中に彼女がいた。
いつもパーカーにジーンズのような服で大学にきていて、
肩にかかるくらいのブロンドを束ねたりおろしたりしていて、
さっぱりした雰囲気が印象的な女の子だった。
誰に対しても優しくて媚びない、透きとおった目の持ち主。
フィールドワークの移動でみんなで道に迷ったとき、躊躇せずバスの運転手さんに行き先を尋ねたのは彼女だった。
見学先の幼稚園では、質問タイムでまっさきに手を上げていた。
その行動ひとつひとつに飾り気がなくて、他人の目より自分の心に素直に従って動いてるような人。
そんな彼女が、26歳だった。
同じ教室にいるクラスメート。
見えてる景色は全然違ったんだろうと思う。
保育士の資格をとるために勉強していて、その一環でスイスからスウェーデンに留学していた彼女。
質問するときの、あの真剣で好奇心にあふれた眼差しは、「自分は何が好きなんだろう?」でずっと悩んでた当時の私にとって、すごくまぶしいものだった。
フェイスブックには、バックパックで周ったアジアの大自然や地元のヨガコミュニティの様子が散りばめられていて、
私が追いつけないようなバイタリティと経験値が示されていた。
それでも、彼女が笑うときは子どもみたいに自然で楽しそうで、
大人びてるのに無邪気な表情が、何よりの魅力だったなと思う。
そんな彼女の足元は、いつもドクターマーチンの黒ブーツ。
私はわかりやすいブランド物にはあまり惹かれないたちだけど、
あの黄色いステッチのブーツは、私の憧れの象徴になっている。
26歳の目標は、マーチンのブーツがしっくりくる人間になること。
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