【身体】ナンバ歩きの誤解を解きたい
「ナンバ歩き」という言葉は使わないようにしているんです。世の中に変な誤解が出回ってしまっていて、ナンバという言葉を使ってしまうと正しく意図が伝わらないことがあるので。ここではもう少しリアルな歩き方を紹介します。
「右足を出すときに右手を前に振る」こんな誤解が広まっています(向かって右の方)。この説明で生まれるのはロボットのような不自然な歩き方。誰のせいで広まったかはともかく、間違いです。コミカルな動きになるせいで、色もの扱いされてる気もします。あまりにも急にそれが広まったので、正しい動きが伝わるのを邪魔する意図があるんじゃないかと勘繰るのはやり過ぎか?
正しくは「右足を出すときに右手を上に上げる」です。向かって左の方の動きです。右手を上げると言うことは右肘を曲げることになり、結果として肩から肘までは少し後方に、あるいは側方に動きます。これが右足の振り出しとシンクロしますので、意外と普通の動きになります。コミカルにはなりません。肘を曲げずにやると欽ちゃんの歩き方になります(昭和の方ならわかりますよね)。
もう少し細かいことを言うなら、手のひらを上に向けるとかあるんですけれど、今回はそこまで言いません。「右足を出す時には右肘を曲げて右手を上げる」これだけ覚えて帰ってください。
この動きのいいところは、
上半身と下半身との間に捩れが生じない
呼吸が楽になる
上半身の向きが安定する
足の動作がスイングでなくなり、上下動になる
足裏を早く下ろせる
接地感が高まる
母趾球で蹴らずに済む
などなどです。テニスにとって良いことだらけです。以前、記事にした「上半身と下半身を切り離す」ってのとも関連しています。
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