見出し画像

STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ

STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ
2020.7.31-2021.1.3
@森美術館(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー)
入場料:2000円
★★★★☆


STARS展。昨年のプレスリリースが出た時からこの出展者メンツがすごすぎて楽しみにしていた。

草間彌生
李禹煥(リ・ウファン)
宮島達男
村上 隆
奈良美智
杉本博司

の6名。いずれも存命でアート界を牽引するアーティスト。
展覧会スタートのときにうち5名が一同に揃ったのもなかなかインパクトのある画だった。(次のリンク参照)


これだけ揃えられたら、高評価を付けざるをえないというか…
とにかく展示室にたちこめる熱量・パワーがすごかった。

ごく一部を除き写真撮影が可だったので、いっぱい撮ってしまった。

この鬼愛おしかったな〜。


足元も。



↑この有名な2点が実物で見られるとは、と嬉しかった。(村上隆)


新作の映像作品も良く、気づけば1周観ていた。テーマは原発。(村上隆)


(村上隆)


李禹煥。展示室一部屋を使ったインスタレーションになっていて床には砂利が敷かれ、香川の李禹煥美術館に来たかのような没入感だった。


草間彌生、NY時代初期の作品「無限の網」1965年。
最近草間彌生の同タイトルが付けられた自伝本を読んでとても良かったので、思わぬグッドタイミングで実物を観られて嬉しかった。

戦後間もない時代に一人きり、NYにやっとの思いでたどり着いたもののお金はなく、ほとんどご飯も食べず一日中狂ったように絵を描いていた頃の作品だろう。


草間彌生のファルス(男性器)の舟、はしご、椅子。
彼女はファルスに対してものすごい恐怖心を持っていて、それを自分の手で大量に繰り返し作ることによりなんとか恐怖を抑えようとしていたと自伝本にあった。

(草間彌生)



宮島達男。暗い展示室に入ったかと思うと、水が張られている。その中でいろいろな速さで数字が切り替わっていく作品。代表作。


(宮島達男)



奈良美智。

愛おしい造形。奈良美智の絵が魔法で立体になったかのような再現度に感動。この家の中身もちゃんと作られていて、反対側から覗けるようになっている。




(奈良美智)


杉本博司。この超有名作品も、本物が観られるだけで感動してしまう。

(杉本博司)


アート好きの日本人にとって、このSTARS展の出展作家を見たら「まじで!?」となると思うしそれなりに混んでいるかと思ったが、すごく空いていた。時間が夜ご飯どきだったというのもあるだろうがそれにしても少なかった。もちろん個人的にはゆっくり観られて(実際2時間たっぷりかかった)満足だったが、このメンツが一斉に観られる機会を多くの人が逃すのは勿体ないな...。会期後半はどうなるか。こういうのって、"映え"コンテンツを企画すれば響くものなのだろうか。比較的最近の森美の展覧会で来館者数が歴代2位・3位の塩田千春展やレアンドロ・エルリッヒよりも上を行っても良さそうなメンツだけど。

あと、いつも森美術館の帰りは時間があったら52階の展望台(東京シティビュー)に行くのが好きなのだけど、今回は入れなかったのがとても残念だった。。。疲れたから夜景見ながら休憩しようと思ったのにな。嵐の大野智の個展の影響みたい。でも11月12日からは入れるみたいで、もっと遅く行けばよかった、、、。

もうひとつ残念だったのは、私が行ったあとに六本木ヒルズ屋外に村上隆の巨大作品「お花の親子」が設置されたこと。まあこれはSTARS展とは関係ないプロジェクトみたいだからまた見れるかな・・・?


展覧会URL



いいなと思ったら応援しよう!