長野電鉄で昔懐かしの名車たちを愉しむ旅【前編】
※これは「夜行特急アルプスから始める鉄道一日旅in信濃」の長野電鉄フューチャー版です。
※また、テラヲさんの鉄道愛が強い内容となっております。鉄道ファンでない方にも楽しめるよう努力はしたそうですが…ご了承ください。
長野駅にある「もう一つの鉄道」
新宿駅を出発した臨時夜行特急「アルプス」を松本駅で降り、普通列車に乗り換えました。眠い目をこすりながら善光寺平を拝み、ここ長野駅に到着しました。
長野駅は北陸新幹線や信越本線といったJRの他、元は国鉄・JRだった第三セクター・しなの鉄道が往来する、長野県を代表するターミナル駅です。しかし、長野駅からはもう一つ路線が伸びているのを皆さんはご存じでしょうか???
それがこの記事で紹介する「長野電鉄」です。長野電鉄は長野~湯田中を結ぶ全長33.2㎞の地方私鉄です。
これだけを聞くと「なんだただの小さい田舎鉄道か」と思われるかもしれません。しかし、この長野電鉄はとあることで多くの鉄道ファンから注目されているスゴい鉄道会社なんです!!
“骨董品”集まる地方私鉄
その秘密を知るために、長野電鉄のホームへ向かいましょう。長野電鉄の長野駅はJR・しなの鉄道の長野駅から少しだけ離れた地下にあります。
自動改札はなく、駅員さんが切符を確認していく古いスタイルを継承しています。そんな改札を抜けてホームに入ると…
おおっ!なんだか懐かしい列車がいるではないですか!!右にいるのは特急成田エクスプレスとして活躍していた253系、そして左は東急電鉄で活躍した8000系です。関東の鉄道ファンなら号泣不可避の光景が目の前に広がっています。そう、これこそが長野電鉄の人気の秘訣なのです!!!
長野電鉄は地方私鉄ゆえに自社で列車を製造するお金はなく、他社で引退した列車たちを譲り受ける形で走らせています。それが却って古い列車を愛する鉄道ファンたちの人気を獲得する要因となったのです。
僕も古い列車大好きマンなため、かねがね長野電鉄を訪れたいと思っていたのでした。その夢がようやく叶い、感無量の境地でございます。
行きは「成田エクスプレス」で
それではこの特急列車253系に乗車して湯田中駅を目指しましょう。かつては成田エクスプレスの愛称で知られていた253系ですが、長野電鉄では「スノーモンキー」という愛称がつけられています。スノーモンキーの名は、湯田中駅近くにある「地獄谷」の温泉に入るお猿さんが由来となっています。
スノーモンキーは3両編成で、湯田中側1両が指定席、他の号車が自由席となっています。指定席はリクライニングシートとなっています。
というと、他2両の自由席はリクライニングじゃないのか?そうなんです。実は登場当初の253系の普通車はリクライニングのしない座席だったのです。それどころか座席も回転しないタイプで、座席の向きが下の写真のようになっていました。真ん中が境になっており、そこはお見合い形式になっているという信じがたい光景です。
その後普通車にも回転式リクライニングシートがつけられるようになりましたが、この長野電鉄の253系の自由席では昔の非リクライニングシートが健在です。鉄道ファンとしては面白いことこの上ないので、今回は自由席に座ります。
そうそう、今回長野電鉄に乗るにあたって、こんな“トクトクきっぷ”を購入しました。
これは長野電鉄線内が一日乗り放題になるほか、今乗っている特急列車の自由席にも乗ることができちゃう超おトクなフリーきっぷです。往復ともに特急に乗る予定なので、これで500円くらい得する計算です。ウフフ。
そうこうするうちに終着・湯田中駅に到着。長電は線区が長くないのであっという間です。
さて、前編はここでおしまいです。後編は僕がどーしても乗りたかった、憧れの“アノ”列車に乗車しますので、どうぞお楽しみに。
引き続き、後編もよろしくお願いします!!!
※後編の記事はコチラ
《おしまい》
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?