見出し画像

逆転優勝の奇跡を信じ、全てを賭けて今、最後の戦いに挑む@カシマ

最後の最後に繋がった希望

先日11/9に国立競技場に行き、国立未勝利だったFC町田ゼルビアを応援しました。この日町田は久々に勝利を手にし、絶えかけていた“優勝”の可能性が残りました。

あれから2週間後、ホーム最終戦で勝利し首位の神戸が引き分けたことで、優勝争いは最終節まで持ち越されました。ギリギリのギリで希望が繋がりました。

首位との勝ち点差は3、2位の広島とは2あります。最後町田が勝って神戸・広島が負ければ空前絶後の逆転優勝が実現するわけです。勝ちが前提である時点で厳しい戦いにはなりますが、まだ希望が残されていることは奇跡のように思えます。

勝ったとて優勝できるかわかりません。そもそも試合に負けて優勝どころじゃなくなるかもしれません。しかしJ1初年度でここまでやれた町田です。こうなったら最後まで諦め悪くいくしかないでしょう。最後の希望を託していざ、最終節・鹿島アントラーズ戦へ!!!

フォルツァ町田!!!

アウェイの洗礼を受けながらスタジアムへの道を行く

12/8日曜日、運命の日がやってきました。地元の神社で奇跡を祈願し準備は万端。グッズも安物ながら買いました。いよいよアウェイ鹿島の地へ旅立ちます。

10:00頃に東京駅に到着。東京駅からは鹿島神宮行きの高速バス「かしま号」がありまして、サッカー試合日にはカシマサッカースタジアムまで足を伸ばします。片道大人1,950円(IC払い)です。

八重洲口のバスターミナルはいつになく人、人、人。集まった人のほとんどがカシマサッカースタジアムを目指します。とんでもない光景です。

うじゃうじゃ

当然他の行き先のバスもありますが、その存在さえもかき消してしまうほど、バスの大半の行き先は「カシマサッカースタジアム」。かしま号も臨時にバスを出したり、車内の“補助席”を解放したりと奮闘していました。

バスの乗客の過半数は鹿島サポーターといったところ。青いタオル、ユニホームを着ている人もちらほら見かけますが、それより多い赤きホームサポ。東京を出る前に早くもアウェイの洗礼を受けたようです。

画角にいる3台中2台がカシマ行き

結局10:40発のバスに乗車。このあとが20分後だったため助かりました。カシマに出かける際は早めの行動が大切です。

カシマサッカースタジアム初潜入!!

スタジアム直前の渋滞で遅れること10分弱、終点のカシマサッカースタジアムに到着。いよいよ敵地に潜り込みます!!!

で、デカい…

第一感想、「めっちゃデカい」。やはりJ1オリジナル10のクラブの本拠地は違います。とはいえウチのと比べては鹿島に失礼ですが…。

「呼んだ?」

鹿島サポに囲まれることを恐れて今回は「イースト自由席」を購入。最終戦ということもあってか試合の2日前には完売していました。

アウェイ側の方へ足を進めると、聞き覚えのある太鼓と歌声が聴こえて来ました。ゼルビアのチャントです。ここまで周りは鹿島サポがほとんどだったもんですから、少しほっとしました。

アウェイ側も早い時期から満席になっていた

イースト自由席はスタジアムの上層部にあり、この前行った国立競技場の上層席のようにフィールド全体を俯瞰することができます。大人3,100円とお求めやすいのもグッドポイント。

いい眺め

すでに自由席には多くのゼルビアサポーターが集まっていて、いつもにも増して拍手や声援を練習中の選手に送っていました。泣いても笑ってもこれが最後ですから。

南側が青く染まっている

運命のキックオフ

試合開始5分前に選手が入場。両サポーターが一気に盛り上がります。ホームの鹿島サポはどこから用意したのか、ホーム専用シートがすっぽり覆われるほどの大きい旗を掲げました。圧巻です。

スタジアムが大きいゆえになせる技

対してゼルビアサポーターも青と白のカラーシートを掲げ、見事な星を描きました。戦いを前にして団結力の強さを見せ合っている光景は、お互いのチーム愛が見えていいものです。

上層席のみんなはタオルを掲げる

そしてお馴染み選手入場時のチャント『Love me tender』をみんなで大合唱。戦いの準備は整いました!!

町田ゼルビア フォルツァ町田
町田ゼルビア フォルツァ町田
さあ行け! 前へ進め! 立ち止まるな!
俺たちのこの声は 届いてるかい!

町田チャント『Love me tender』

14:03キックオフ。勝利が優勝への絶対条件である町田でしたが、先に点を取ったのはホームの鹿島。前半の町田のゴールネットは南側、目の前での失点は精神がやられます(記事に書くのも精神的につらい)。

そしてすぐに追加点を奪われました。その後コーナーキックからのミドルシュートが決まり2-1とするも、アディショナルタイムでまたもゴールを決められ3-1で前半終了。鹿島強し…。

流れが悪すぎる

夢の終わり

後半で巻き返したいところでしたが、なかなかそう上手くはいきませんでした。ボールを保持したもののゴール周りに相手選手が多数いるため、前線に送れず後ろや横に繋ぐだけ。決定機が来ないまま十数分が虚しく経過していきました。

コーナーキックなどチャンスがあったものの、堅守の鹿島にはなすすべなくゴールには至らず。絶望的になりながら、それでも最後まで声援を送り続けました。

そして長い笛が鳴り、試合終了。優勝を賭けた戦いは3-1でまさかの敗戦。史上初となるJ1初年度での優勝の夢は、ここに潰えました。

やっぱりオリ10は強い

こうして町田の夢は儚く散りました。とはいえこの1年を上位で過ごすなんてすごい結果ですし、こうしてカシマでバチバチ試合をすること自体今までなかったわけで、そういった意味では「よくやった」と言えるでしょう。今シーズン、お疲れ様でした。

サポーターへ挨拶に向かう選手たち

サポーターも野次や暴言を吐くことはなく、暖かく選手たちを迎えていました。負けてサバサバ、こういうマインドが一番です。うーん、でも悔しいなぁ。

カシマは海の近くにあるため、冬は冷たい海風が我々を襲います。敗者にとっては辛いなんてもんじゃありません。うーさぶ、早く帰ろ。

スタジアム自体は面白かったです

「俺等の夢の続きはまだ終わらない」

最終節の結果を受けて、町田はJ1初年度を3位で終えました。前半首位ターンしたことを踏まえるとなんとか優勝してほしかったのですが、J1昇格初年度の最高位記録を更新する3位ですので、上出来の結果です。

そしてこの結果をもって、ACLEもしくはACL2といったアジアの他国クラブと戦う大会に出場できることになりました。J1昇格初年度でのACL出場は、32年の歴史で初めてのことに。すごい記録を今年町田はいくつも打ち立てました。

来季も優勝を目指した新たな補強や人事変革を行うことでしょう。ACLもあるため、リーグと両立させるためのタフさが必要です。良くも悪くも、これからの町田の動向に目が離せませんね!!

町田サポが掲げる横断幕に「俺等の夢の続きはまだ終わらない」という言葉があります。なにかを成し遂げたらさらに次のフェーズへ向かう熱き姿勢。町田の歴史はここからです。さぁ、“町田から世界へ”。

さあ行こうぜこの町の誇り 町田ゼルビア
道共に歩み 仲間信じ 戦おう
何も恐れずに 全て賭けて掴みとれ
俺等の夢の続きは まだ終わらない

町田チャント『Para Siempre』

来季のスポーツ観戦について

さて国立、カシマとサッカーの試合を観て、やっぱりスポーツ観戦って面白いなと感じました。テレビや動画でスポーツのハイライトをよく観ますが、観戦は現地でないと味わえない臨場感とスリルがあります。

また旅行・観光の視点として、スポーツ観戦があることで現地に興味を持ち、訪れ、楽しんでくれる人が増えるので、スポーツツーリズムがもたらす地域観光への影響は大きいと思います。

スポーツは人を動かす力が桁違い

来年も我々ストリングスは、スポーツの観戦をしにさまざまな地域へ行こうと考えています。サッカーもゼルビアはもちろん、J2やJ3といったカテゴリーの試合にもぜひ行ってみたいです。

そして予告として、4月には“とある国際的スポーツ”を観に行く予定です。それは一体なんなのか、、、来年までのお楽しみです笑。


それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

《おしまい》

いいなと思ったら応援しよう!