あなたの好きなことを書けば良いのだ。
私には1歳の姪がいる。そんな姪のために母が手作りのマスクを作ってあげた。小さい姪にはサイズの合うマスクがないからだ。結構良い布で作ったようで、ホコリやウイルスを通さない完璧なマスクが完成した。
しかしこのマスク、空気も通さない。
キメが細さすぎて息ができない。呼吸が出来なくて死んでしまう。皆さんも手作りマスクを作るときは注意をしてほしいものだ。
さて、今回の読書感想文はこちら。
田中泰延さんの『読みたいことを、書けばいい。』である。
この本を読もうと思ったきっかけは、単純である。ページを開いて書いてあった1行目が物凄く面白かったからだ。
あなたはゴリラですか
こう書いてあった。何だこの本は。最初の1行に強烈に惹かれてしまい、思わず購入してしまった。タイトルにある通り、読みたいことを書く、すなわち自分が読みたいことを書けば、自分が楽しいという原理に基づいて書かれた文だった。
本書で私なりに重要だと思った事は以下の通りだ。
①文書と文章は別物である。
②ターゲットなど想定しなくていい
①レポートや報告書など、これらは問題解決や
目的達成のために書かれている「文書」であ
る。書きたい人がいて、読みたい人がいる
(かもしれない)、それが「文章」である。
私はこの文書と文章の違いを理解していなか
った。私はレポートなど書くのは嫌いだが、
Twitterやnoteに文を上げることは嫌いでは
ない。この本を読んでその違いが明確に分か
った。
②ビール会社の宣伝広告が特定のターゲットに
売れそうなビールとして「女の冬の風呂上が
りのビール」という商品名を考えた。
しかしこの商品名は「女性」で人口の半分
「冬」で1年の4分の1、「風呂上がり」で
さらに1日の数10分間に顧客が限定されてし
まう。商品名は「みんなのビール」にしろ
というエピソードが書いてあった。
テレビや新聞など不特定多数が目にするとこ
ろに置かれるものであり、届けられるもので
はないからという理由からだった。
私は広告を制作するサークルに所属していて
入った当初から、広告を作る上で最初に
ターゲットを設定しろと習った。
なので読み手など想定しなくていいと書いて
あり、驚いた。自分が最初に読むため、自分
が面白いと思える事が重要だと分かった。
【感想】
注意しておきたいのは、この本は書くための
テクニックを教えてくれる本ではなく、
「書くための考え方」を示す本である。
この本で真っ先に思ったことは物凄く読みや
すい本だという事だ。内容が面白く、文量が
あまり多くないため、読書初心者の私でかな
り読みやすかった。これから文を書く上で、
自分が面白い思えるような文章を書いていこ
うと思えた1冊だった。
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