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鬱や適応障害からの脱出!原因を特定して再発を防ぐ方法

こんにちは。
ストレングスファインダーコンサルタントの
中村太一と申します。

初めましての方へ。
来てくださってありがとうございます、
私はこんな人間です。

東大卒業後、仕事で3回鬱病を繰り返すも強みを生かす技術で復活&100名規模の事業部の副部長に昇進。独立後は強みを生かす組織・個人になれるワークショップを計30社2000名以上に提供(上場企業7社含む)。今は妻と娘と猫たちと、葉山の海辺で幸せに暮らしています。藤井風さんファンです。

プロフィール欄より



さて本日は
鬱や適応障害からの脱出!原因を特定し再発を防ぐ方法
というテーマです。


上記のプロフィール欄にもあるように
私は仕事原因での鬱を3回繰り返し
そこから復活した経験を持っています。


メインの仕事は法人向けのワークショップですが
このブログをはじめてからは
仕事が原因の鬱や適応障害に悩まれる
個人の方からの相談件数も急増しました。


経験者だからこそわかりますが
これは本当にやっかいな症状で
回復したとしても再発しやすく
さらには


「一度鬱になったら一生付き合わないといけない」

「完全に元に戻ることは諦めないといけない」


といった「呪い」のような話も溢れていて
だんだん希望が見えなくなってしまうのです。


しかし
私はそう言われる理由も意味も理解した上で
理想の復活は可能だと思っています。


自分が復活に成功したこと
発症以前より仕事や人生を楽しめていることも
大きな理由ですが

それだけではなく
再現性のある解決策が存在すると直観しています。



今日はストレングスファインダーの知識で
どのように仕事鬱からの脱出
つまり
鬱の回復と再発防止ができるのか
その解説をしていこうと思います。

ちなみに、私は医療の専門家ではないため
鬱や適応障害と診断されている方
特に発症から間もない方は
まず身体的な回復を
医療の専門家の方と共に
進めることを最優先とされてください。


医師から復職の許可が出た
もしくはその段階が見えるところまで回復した
という方がこの記事で想定する対象者さんです。



鬱経験者として、色々と不安になる気持ちや
焦りが募る気持ちも体験し尽くしていますが
結局一歩一歩じっくり手順を踏むことが
理想の復活のための一番の近道です。



必ずやりようはありますので、大丈夫です。



鬱や適応障害は
身体が自分自身を守るために
緊急停止ボタンを押してくれている
ということでもあります。

初期段階にある方は
まずはゆっくり休まれてください。


それでは、本題に入ります。




鬱や適応障害の再発率の高さ



まず前提となる知識について。
仕事による鬱・適応障害の難しさの1つが
その再発率の高さです。


休職し、徹底して回復をしても
復職後に同じ症状が出てしまう率が高いのです。
厚生労働省のデータによると
復職後1年で57.4%、2年で76.5%の再発率
だそうです。

高い・・!!

これは私自身3回も繰り返しましたので
そのやっかいさは身に染みています。
ぐるぐると同じところを回り続けるような
心が折れそうな辛さがあります。


ストレングスファインダーを使う段階の前に
なぜ鬱・適応障害の再発率がここまで高いか
について、私の考えをお話します。


構造を変えないから再発する


結論から言えば

なぜ病んだのかの原因分析が十分でないまま
同じ構造の環境に戻るから再発する


ということだと考えています。


基本的に鬱や適応障害の
復職に至るプロセスというのは


・鬱や適応障害の診断が下る
・休職
・医師の指示に従って療養
・復職できるまで回復したと診断が下る
・時短勤務など負荷軽減の状態で復職
・様子を見ながら負荷を徐々に上げる


というものです。
さて、何かが無いことに
気づかれましたでしょうか?





そうなんです。

現状はこのプロセスのどこにも
その人が仕事で鬱になった原因を正確に特定する
というものが入っていません。



本人や上司が推測するしかない状況なので
たいていは

「働き過ぎた」
「スキルや経験が足りなかった」
「責任が本人には重すぎた」
「自責的・自罰的など認知の癖のせい」


といった表層的な一般論に集約されます。


ですが
本当はその方の持つ強み・特性によって
真の原因は千差万別なのです。


その原因を特定しないまま復職をしてしまうと
復職先に同じ原因構造がそのまま残っていたり
職場を変えても
同じ原因構造が存在する場所だったりするため

いくら体を回復させても、負荷を減らしても、
再現性のある環境なので
当たり前のように再発する
という悪循環になってしまいます。



ただ、お医者さんは「医療の専門家」ですが
人の性格的な要素と仕事環境の関連を分析する
「カスタマイズの専門家」ではないので
その役割を期待するのも違うと感じます。

誰が悪いというような話ではなく
「カスタマイズの専門家」が
このプロセスにいないために
繰り返されやすいということだと思っています。


私は3回目の休職の時にこの事実に気づき
再発を防ぐには
自分で原因構造を特定するしかないと考え
ストレングスファインダーを勉強しました。

そうして原因仮説を立てて解消を試みたところ
約2年で完治するところまで持っていけた
というのが私が経験したことです。


病んだ構造を「強み」から特定


ではその病んだ原因
パフォーマンスが低下した原因を
どう特定するかなのですが
ここでストレングスファインダーが活用できます。


ストレングスファインダーの「強み」は
基本的には正の方向に作用するものですが、
特定条件が揃うと著しくパフォーマンスが落ち、
負の方向に出てしまうという裏面も存在します。

取扱いを間違えると
自分や他人を傷つける諸刃の剣でもあるのです。


実際、仕事で病んだ方に、
資質情報と併せて病んだ状況をヒアリングすると
その人の「強み」にとって避けるべき条件が
見事に揃っていたということが
構造と共に明確に浮かび上がります。


どの粒度で分析が出来るのか
いくつか簡単な例を挙げます。

  • 「規律性」を持つ人が、状況の急変が当たり前で、毎回対応を変えることが常態化する仕事をリードすることになった

  • 「責任感」を持つ人が、職務領域が厳密に仕切られていない、自由度の高いチームに異動になった

  • 「回復志向」を持つ人が、既存の問題を解消するよりも、新しい挑戦を優先せざるを得ない役職についた

  • 「親密性」を持つ人が、新しい上司とのすれ違いが重なり、信頼関係を築けないまま仕事をし続けることになった



などなど。

本来はトップ5や
トップ10の資質の掛け算で分析しますが
資質単体の考察だけでも
これだけの情報量・仮説が生まれます。

※他資質との掛け算で変化します。
 あくまで単体資質での仮説です



因みにどの状況も
別の資質を持つ人にとっては
致命的なストレスにならなかったり
それどころか
資質が活性化する良い条件であったりもするので
本当に「人に依る」としか言えない世界です。



しかし
ストレングスファインダーの得意分野こそが
その「人に依る」の世界なのです。
カスタマイズに特化したツールなのです。


トップ5の資質の組み合わせは
約28万通りですが
この28万通りを読み解く技術があれば
人ごとにカスタマイズする深い分析も容易です。


そこまではハードルが高いとしても
トップ5の個別の資質を理解するだけでも
上記のように原因仮説はつくることができます。


こうした手段で真の原因が分かれば
復職後の仕事内容を本人から会社に提案したり
会社が論理的に適切な環境を設計することも
可能になります。


転職を決断された際も同様です。
新天地に移っても
自分の強みが高確率で不全に陥る環境では
同じ事を別の場所で繰り返すことになりますので
適切な場所を選ぶ際にも重要な情報となります。

今まさに悩んでいらっしゃる方は
ぜひ試してみて頂けたらと
経験者として強く願っています。


体験された方のご感想


実際にこのアプローチを体験頂いた
あるご夫婦の依頼者様が
感想をブログで紹介しても良いと
許可を下さいましたので
匿名で掲載させて頂きます。
(誠にありがとうございます)


奥様が私のブログを見つけて下さり、
適応障害で休職中の旦那様に
薦めて下さったという経緯でしたので、
ご本人(旦那様)と奥様の
お二人から感想を頂きました。

(ご本人様)
中村さんのコーチングのおかげで
自身の特性を把握でき
今後のアクションプランを明確にできました。
中村さんからのご助言と診断結果を参考に
復職および今後の活動をしていきます。

(奥様)
お陰様で主人も今回の問題の原因が腑に落ち
自信を取り戻した様子で、
とても嬉しく思います。

貴重な中村様ご自身の体験談も教えて頂き、
ありがとうございます。

主人用に作成いただいた資料と、
Zoom録画も拝見させていただき、
内容をより深く理解できました。

これまで主人が産業医や心療内科に
かかりましたが、
個人の資質に着目する
中村様のストレングスファンダーの方が
遥かに効果的でした。
多くの企業さんからオファーがある中、
個人案件をお引き受け頂き、感謝申し上げます。

コーチング依頼者様からのご感想


改めまして
掲載を許可頂いたお二方に感謝を申し上げます。


自分自身が同じことを経験している分
お力になれたことを
とても嬉しく思っております。


カスタマイズの専門家が当たり前になることを目指して


いかがでしたでしょうか。
これを読んで下さった方にも
何かのお役に立てたようでしたら幸いです。


今はまだ個人で活動している身ですが
こうした情報発信や、事業の拡大を通して


いずれはストレングスファインダーコンサルなど
「カスタマイズの専門家」が鬱の根本原因を特定し

「医療の専門家」であるお医者さん、そして

「復職環境の決定権」を持つ会社の上長さんや
人事部の方という

3者の協力体制で
鬱が構造的に繰り返されない
最適な復帰プランを論理的に設計する


ということが
当たり前になっていく状況を
目指したいと考えておりますし
それに近いことを
今やれる範囲でやっていこうと思っています。


今まさに悩みの渦中にいらっしゃる方はもちろん
ご家族やご友人にお悩みの方がいらっしゃれば
ぜひこの考え方をお伝え頂けますと幸いです。



お付き合い頂きありがとうございました。


私の仕事に興味を持って頂けた方や
依頼を検討したいと思って頂けた方は
この自己紹介記事を読んで頂けますと幸いです。


最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
またお会いしましょう!


あとがき雑談


いつものように雑談コーナーです。

海の街である葉山に移住してから
温かい季節は海岸での早朝ランニングと
ごみ拾いが習慣になりました。
もう3年ほどになります。

写真にある近所の海岸は
ごみ拾いをする住民の方がとても多く
いつも綺麗です。

トングと袋を装備してガッツリ拾われる方から
自分のように何かのついでに
片手に収まるだけ拾う人まで様々ですが
ゴミを拾う人を見ない日が珍しいほどです。

ほんの少しでも出来ることを
毎日やる大切さと気持ちよさを感じられる
とてもいい時間になっています。

大谷翔平さんも「ゴミ拾いは運拾い」
という考え方で
大事にされているそうですね。

メンタル面にもとても良い習慣だと感じますので
良かったら試してみてください。

それでは、また。

近所の海岸です。
夏になり人で賑わってきました
今年もたくさん満喫したいです


今回のサムネイル画像も同じ海岸です
いま悩みの中にいらっしゃる方の
希望になれたらという気持ちで選びました

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